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がん遺伝子パネル検査で検出される新規融合遺伝子の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 22K07313
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所)

研究代表者

虻江 誠  地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん幹細胞研究部, 特任研究員 (50599967)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードがん遺伝子パネル検査 / 融合遺伝子 / 腫瘍原性 / 腫瘍源性 / 遺伝パネル検査
研究開始時の研究の概要

保険診療でのがん遺伝子パネル検査によって多くのがん患者の包括的ゲノムプロファイルが得られるようになり、これまで報告がなかったようなゲノム変異が観察されている。本申請では、がん遺伝子パネル検査において観察された融合遺伝子についてその機能解析を実施することでドライバー変異か否かを同定する。

研究実績の概要

保険診療でのがん遺伝子パネル検査によって多くのがん患者の包括的ゲノムプロファイルが得られるようになり、これまで報告がなかったようなゲノム変異が観察されている。エキスパートパネルにおいても新規のゲノム変異については追及するすべがなく議論ができないまま終了してしまう事が多い。特にいわゆる遺伝子再構成についてはパネル検査結果から得られる情報が乏しいため、ドライバー候補かどうかも不明なままである。本申請では申請者が所属する宮城県立がんセンターのがん遺伝子パネル検査において観察された融合遺伝子についてその機能解析を実施することでドライバー変異か否かを確認し、がん発症の分子機構の解明や新規薬剤標的候補を同定することを目標とする。今年度は当センターで実施された遺伝子パネル検査のうち、いわゆる遺伝子再構成の存在が確認できた5例について特異的プライマーを設計し、PCRによる融合領域の増幅が可能か否かを確認した。その結果2例においてイントロン間での結合とその結果生じる融合遺伝子のフレームが合致することで融合タンパク質が発現しうることを見出した。さらに候補となる症例数例を確認、特異的PCRプライマー設計を開始した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本来機能解析や組織病理学的解析を実施しなければならないがその点まで到達していない。

今後の研究の推進方策

今年度得られた融合遺伝子候補について免疫組織化学的染色などを実施、これらのタンパク質の発現や細胞内局在の変化などを検討し、実際に融合タンパク質が細胞内で産生されているかの確認を実施する。また、可能であれば新鮮凍結標本を入手、融合mRNAを検出可能かも検討する。mRNAがある場合はcDNAを合成し、そこから融合遺伝子産物をクローニングすることで発現ベクターを構築、各種培養細胞へ導入することで機能解析を実施する。具体的には細胞形態の変化、細胞増殖能の変化、足場依存性の有無の確認などを実施する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 4件)

  • [雑誌論文] <scp>FAXC</scp> interacts with <scp>ANXA2</scp> and <scp>SRC</scp> in mitochondria and promotes tumorigenesis in cholangiocarcinoma2024

    • 著者名/発表者名
      Fujimori Haruna、Shima‐Nakamura Mao、Kanno Shin‐Ichiro、Shibuya‐Takahashi Rie、Mochizuki Mai、Mizuma Masamichi、Unno Michiaki、Wakui Yuta、Abue Makoto、Iwai Wataru、Fukushi Daisuke、Satoh Kennich、Yamaguchi Kazunori、Shindo Norihisa、Yasuda Jun、Tamai Keiichi
    • 雑誌名

      Cancer Science

      巻: 115 号: 6 ページ: 1-14

    • DOI

      10.1111/cas.16140

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] BEX2 is poor prognostic factor and required for cancer stemness in gastric cancer2023

    • 著者名/発表者名
      Yasumoto Akihiro、Fujimori Haruna、Mochizuki Mai、Shibuya-Takahashi Rie、Nakamura-Shima Mao、Shindo Norihisa、Yamaguchi Kazunori、Fukushi Daisuke、Wakui Yuta、Sugai Takahiro、Iwai Wataru、Abue Makoto、Sato Ikuro、Satoh Kennichi、Katayose Yu、Yasuda Jun、Shibata Chikashi、Tamai Keiichi
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications

      巻: 655 ページ: 59-67

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2023.03.025

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書 2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Clinical and genomic features of non‐small cell lung cancer occurring in families2023

    • 著者名/発表者名
      Miyabe Shingo、Ito Shin、Sato Ikuro、Abe Jiro、Tamai Keiichi、Mochizuki Mai、Fujimori Haruna、Yamaguchi Kazunori、Shindo Norihisa、Shima Hiroshi、Yamazaki Tomoko、Abue Makoto、Okada Yoshinori、Yasuda Jun
    • 雑誌名

      Thoracic Cancer

      巻: 14 号: 10 ページ: 940-952

    • DOI

      10.1111/1759-7714.14825

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 分枝型膵管内乳頭粘液性腫瘍の経過観察中に発生した破骨型巨細胞をともなう退形成膵癌の1例2022

    • 著者名/発表者名
      太田 健介、佐藤 郁郎、虻江 誠、目黒 陸、日下 順、岩井 渉、涌井 裕太、及川 智之、鈴木 眞一、伊藤 しげみ
    • 雑誌名

      日本消化器病学会雑誌

      巻: 119 号: 10 ページ: 961-968

    • DOI

      10.11405/nisshoshi.119.961

    • ISSN
      0446-6586, 1349-7693
    • 年月日
      2022-10-10
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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