研究課題
基盤研究(C)
成長とともに神経回路の可塑性は低下する。神経回路の可塑性を低下させる要因として、近年、アストロサイトが注目されている。一方、特定の病態下では、神経回路の可塑性が上昇することで、部分的な機能回復につながる場合がある。神経損傷後にはアストロサイトの細胞分裂能が上昇することから、アストロサイトが幼若化し、神経回路の可塑性の上昇に寄与している可能性があるが、詳しいことはわかっていない。本研究では、成熟アストロサイトマーカーや様々な病態モデルを用い、病態下でのアストロサイトの幼若化の制御機構及び、神経回路の可塑性の変化との関連を調べ、アストロサイトの幼若化の決定因子を探索する。