研究課題/領域番号 |
22K07379
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
永田 栄一郎 東海大学, 医学部, 教授 (00255457)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | イノシトール6リン酸キナーゼ / 脳腸連関 / 細胞内伝搬 / イノシトール7リン酸 / 細胞間伝搬 / 神経細胞死 / 脳腸相関 |
研究開始時の研究の概要 |
生体内のイノシトール6リン酸(IP6)、7リン酸(IP7)は、中枢神経以外に、腸管、特に腸管神経叢に多く分布している。また、IP6をIP7にリン酸化する酵素であるIP6キナーゼ(IP6K)欠落が細胞内異常たんぱく質凝集体の形成を阻害して、細胞間伝搬を阻害する。神経変性疾患の中枢神経系でIP6K活性の上昇によりIP7が増加し、神経細胞死を誘導していることより、中枢神経系と腸管系のIP6、IP7、IP6Kとの関連を検討することにより、神経変性疾患における細胞内異常たんぱく質凝集体の腸管迷走神経より、中枢神経系、さらには脳内神経細胞への細胞間伝搬の可能性につき検討する。
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研究実績の概要 |
生体内のイノシトール6リン酸(IP6)、7リン酸(IP7)は、中枢神経以外に、腸管、特に腸管神経叢に多く分布している。また、IP6をIP7にリン酸化する酵素であるIP6キナーゼ(IP6K)欠落が細胞内異常たんぱく質凝集体の形成を阻害して、細胞間伝搬を阻害する。神経変性疾患の中枢神経系でIP6K活性の上昇によりIP7が増加し、神経細胞死を誘導していることより、中枢神経系と腸管系のIP6、IP7、IP6Kとの関連を検討することにより、神経変性疾患における細胞内異常たんぱく質凝集体の腸管迷走神経より、中枢神経系、さらには脳内神経細胞への細胞間伝搬の可能性につき検討する。 本年度は、異常αシヌクレイン凝集体をマウス脳内の淡蒼球に注入するためのマウス頭部固定装置、注入装置などを購入し、セットアップを行い、wildマウスを用いたプレ実験は成功している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究に必要なマウス用の機器をそろえることができ、予備実験も順調に行っているので、間もなく本番のIP6K2ノックアウトマウスなどを使用する実験に取り掛かる予定であるが、ノックアウトマウスの供給状況が、交配をしているが、中々生育してこないのが現状である。
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今後の研究の推進方策 |
今後IP6K2ノックアウトマウスを用いて、脳内へ異常αシヌクレインを注入して、その脳内への拡散、伝搬様式をwildマウスと比較する。さらにwildマウス、IP6K2ノックアウトマウスの十二指腸の筋層にこの異常αシヌクレイン凝集体を注入して、迷走神経を介して脳内に伝搬してく様式を検討する。更に迷走神経切断による異常αシヌクレインの挙動も観察する。
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