研究課題/領域番号 |
22K07394
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松村 康史 京都大学, 医学研究科, 准教授 (80726828)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 薬剤耐性菌迅速検出 / ELISA / ESBL / 薬剤耐性菌 / 迅速検査法 / 抗原定量検査 |
研究開始時の研究の概要 |
薬剤耐性菌の増加による疾病負荷が増加を続け、全世界的な脅威となっている。市中・院内感染症の主要な原因菌である腸内細菌目細菌に対する第3世代セファロスポリンへの耐性が急増しているが、適切な迅速診断法が存在しない。本研究では、臨床検体から直接、薬剤耐性腸内細菌科目を検出できる全自動迅速3GC耐性因子抗原定量検査法を開発し、その臨床的有用性を検討する。国外、検査室外でも簡便に実施可能な検査法の確立により、耐性菌感染症の早期の適切な治療及び予後を改善する新たな診療ガイドライン構築も見込まれる。
|
研究実績の概要 |
市中・院内感染症の主要な原因菌である腸内細菌目細菌に対する第3世代セファロスポリンへの耐性が急増しているが、適切な迅速診断法が存在しない。本研究は、研究1.臨床検体から直接、薬剤耐性腸内細菌科目を検出できる全自動迅速3GC耐性因子抗原定量検査法の開発と、研究2.臨床検体を用いた前向き検討により、上記検査法の精度と臨床的有用性の評価に分けられる。研究1の開発フェーズにおいては、1.1.基礎実験と1.2.模擬検体を用いた検証を行う計画であった。2022年度は基礎実験を終えて模擬検体と全自動装置を用いた検討を開始した。2023年度は、ELISA(サンドイッチ法)自動化で必要なモノクローナル抗体の作成、PCR自動化機器のELISA(サンドイッチ法)への対応を製造企業と連携して進めた。まず抗体については、第3世代セファロスポリン耐性因子として、最も頻度が高く80%以上を占めるESBLのうち、CTX-Mをターゲットとした。それぞれ1, 2, 9, 8/25のサブタイプを有することを全ゲノム解析で決定されている臨床分離株10株、ESBL陰性のコントロール用リファレンス株1株を用いて、これらのサブタイプをすべて検出可能なモノクローナル抗体の網羅的スクリーニングを行った。自動化については、製造企業において蛍光強度の検出についてセンサーやソフトウェアの調整に時間を要しており、現時点では模擬検体の検査の実施には至っていない。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究の進行予定では、2023年度に1.2.模擬検体と全自動機器の開発を完了し、2.臨床的検討に進む予定であったが、全自動検出機器の調整に時間を要し開発が完了できなかったため、計画よりもやや遅れていると判断した。
|
今後の研究の推進方策 |
2024年度は、2023年の遅れを取り戻せるよう機器の調整を製造企業と連携し促進し、調整完了後速やかに2.臨床的検討がスタートできるよう配慮して進行する。
|