研究課題/領域番号 |
22K07415
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
下方 智也 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (70612745)
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研究分担者 |
安藤 雄一 名古屋大学, 医学部附属病院, 教授 (10360083)
満間 綾子 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (10467326)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 免疫チェックポイント阻害薬 / 高齢者 / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
高齢がん患者は著明に増加しており、高齢者に対するがん薬物療法の開発は急務である。副作用が軽微で幅広いがん種に適応をもつ免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の有用性が特に期待されるが、免疫老化を生じる高齢者におけるバイオマーカーはいまだ不明である。本研究は高齢がん患者における免疫療法において、腫瘍微小環境および宿主とICIの治療効果の関係を臨床的に明らかにし、高齢がん患者における免疫療法の開発に展開するための研究基盤を確立することが目的である。
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研究実績の概要 |
高齢化に伴い高齢がん患者も増加の一途をたどっており、高齢者に対するがん薬物療法の開発は急務である。免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の登場によりがん治療は大きく変化したが、一般に副作用が軽微であり、細胞障害性抗がん薬を使用しづらい高齢者においてもICIの有用性が期待される。そのためにはバイオマーカーの探索が重要であるが、これまで高齢者に対しては高齢者機能評価の有用性が探索されてきた。しかし、免疫療法においては複雑な腫瘍免疫を反映する分子的特徴を特定し、それをバイオマーカーとして活用することで有用性を高め、また重篤な副作用を予測することが期待される。本研究では高齢がん患者において腫瘍微小環境および宿主の因子とICIの治療効果の関係を臨床的に明らかにし、高齢がん患者における免疫療法の開発に展開するための研究基盤を確立することが目的である。 令和4年度は、進行期がん患者でICIを使用した患者で免疫関連有害事象(irAE)のために緊急入院を要した患者を解析する後ろ向き研究を実施した。解析した1年の間に緊急入院を要したirAEとしては間質性肺障害が9例と最も多く、うち6例は65歳以上であった。さらに高齢者と若年者を比較して体組成変化や臨床経過の解析を現在すすめている。 令和5年度より、ICIを使用する65歳以上の進行期高齢がん患者を被検者とする前向き研究を開始する。体組成解析や高齢者機能評価、バイオマーカーの探索を行い、抗腫瘍効果およびirAEの臨床経過とあわせて解析を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
後ろ向き研究の対象となる被験者のデータ解析に時間を要した。引き続きデータ解析をすすめるとともに、前向き研究を開始しバイオマーカーの探索を行っていく。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き後ろ向き研究のデータ解析を行い、進行期高齢がん患者におけるirAE発現の特徴を明らかにする。また前向きにコホート研究を開始し、高齢がん患者におけるICIのバイオマーカーの探索を行う。
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