研究課題/領域番号 |
22K07442
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
井上 直哉 大阪大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師 (80710269)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Breg細胞 / 自己免疫性甲状腺疾患 / 遺伝子多型 / フローサイトメトリー |
研究開始時の研究の概要 |
自己免疫性甲状腺疾患は、日本人の1/10が罹患する疾患である。しかし、病態に及ぼす因子が十分に解明されていないため、自己免疫反応の進行度や活動度を鋭敏に反映する検査法が少なく、最適な治療が困難である。そこで新たな検査法を開発することにより患者Quality of Life(QOL)の向上につながると考えられるが、それには自己免疫性甲状腺疾患の病態に及ぼす因子の解明が急務である。本研究は遺伝学的・細胞学的解析法を使用することにより、制御性B(Breg)細胞と自己免疫性甲状腺疾患の病態との関連を解明し、新たな検査法の確立を目指している。
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研究実績の概要 |
自己免疫性甲状腺疾患は、日本人の1/10 が罹患する頻度の高い疾患である。しかし、病態に及ぼす因子が十分に解明されていないため、自己免疫反応の進行度や活動度を鋭敏に反映する検査法が少なく、最適な治療が困難であるというのが現状である。しかしながら、新たな検査法の開発には自己免疫性甲状腺疾患の病態に及ぼす因子の解明が急務である。本研究の目的は、自己免疫性甲状腺疾患の病態に及ぼす因子を解明し、自己免疫反応の進行度や活動度を鋭敏に反映する新たな検査法を開発することにより、患者のQuality of Life(QOL)の向上させることが目的である。 本研究で着目した制御性B細胞(Breg細胞)はTh1およびTh17細胞の免疫応答の抑制を介し、自己免疫性甲状腺疾患における自己免疫反応を抑制していると考えられる。本研究はBreg細胞を対象とし、遺伝学的・細胞学的解析法を使用することにより、Breg細胞と自己免疫性甲状腺疾患の病態との関連を解明し、新たな検査法の確立を目的とする。Breg細胞と自己免疫性甲状腺疾患との関連を多面的に解析するにより、より詳細な結果が得られると考えられる。 本年度の研究計画は【自己免疫性甲状腺疾患患者、健常群のサンプリング】(研究A)【Breg細胞解析】(研究B)および【B細胞調節タンパク遺伝子に存在するSNP解析】(研究C)を行った。すべての研究において測定検体は順調に集まり、測定自体も大きなトラブルもなく順調に推移しており、得られた結果の一部を現在解析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
【自己免疫性甲状腺疾患患者、健常群のサンプリング】(研究A)、【Breg細胞解析】(研究B)、【B細胞調節タンパク遺伝子に存在するSNP解析】(研究C)に関して、順調に検体数が増えてきているため、おおむね順調に進展していると判断される。
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今後の研究の推進方策 |
【自己免疫性甲状腺疾患患者、健常群のサンプリング】(研究A)、【Breg細胞解析】(研究B)、【B細胞調節タンパク遺伝子に存在するSNP解析】(研究C)に関して今後とも測定検体数を増加させつつ、結果の詳細な解析を行う予定である。
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