研究課題/領域番号 |
22K07449
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
横井 雅史 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (40862868)
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研究分担者 |
瀬尾 由広 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40375499)
伊藤 剛 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (50770773)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 微小血管狭心症 / 冠微小循環障害 / 酸化ストレス / 炎症 |
研究開始時の研究の概要 |
微小血管狭心症を疑い名古屋市立大学病院に検査入院する患者を研究対象者としてリクルートし、確定診断のために必要な心カテーテル検査とともに、血液・尿検体を用いた酸化ストレス/炎症マーカー測定と3次元スペックル心エコー法から得られたパラメータを用いて統計解析を行い、非侵襲的な診断モデルを作成する。さらにその診断モデルの診断精度についての評価とモデルの妥当性についての内的検証を行う。また、微小血管狭心症と診断された患者には続いて長期的な運動療法を行い、酸化ストレスや炎症レベル、また狭心症状や運動耐用能の改善が得られるかどうかについて調査する。
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研究実績の概要 |
狭心症が疑われ冠動脈造影を行った患者のうち約半数は有意狭窄を認めず、そのうち約半数が微小循環の障害による微小血管狭心症と考えられている。微小血管狭心症は心血管イベントのハイリスク群であることが分かっているが、確定診断にはカテーテルと特殊ガイドワイヤーによる侵襲的な冠微小循環の評価が必要であるため、一般臨床において過少診断されているという現実がある。研究の主目的は炎症・酸化ストレスのバイオマーカー測定と高精度の心エコー検査を用いて微小血管狭心症の非侵襲的な診断法を確立すること、さらに微小循環障害の改善効果が期待できる運動療法を行い狭心症状が改善するかどうかを確認することである。 研究の第一段階として非侵襲的診断モデルの構築に取り組んでいる。具体的には、名古屋市立大学病院で微小血管狭心症の診断目的に心カテーテル検査が予定された20歳以上の患者を対象とし、冠動脈造影検査で冠動脈に有意狭窄がないことを確認した後、圧/温度センサー付きガイドワイヤーを前下行枝に挿入し、冠血流予備能(CFR)および微小血管抵抗指数(IMR)を測定/算出し、微小血管狭心症の診断(侵襲的診断法)を行う。同時に3次元スペックルトラッキング心エコー法による詳細な左室壁運動異常の同定および炎症マーカー(IL-6、PTX-3)、酸化ストレスマーカー(血中MDA-LDL、尿中8-OHdG)の測定を通じて非侵襲的診断モデルの構築を行い、その診断精度を検討する。令和4年度は研究の開始年度であったため、まず研究費採択後から研究実行段階に到達するまでに、院内倫理委員会への申請、院内各部署および外部の検査機関への研究協力依頼、必要物品の購入などを行った。その後に症例の登録を開始している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
進捗状況としては当初の予定よりも若干遅延している。その原因として、世界的な新型コロナウイルス感染の蔓延によって研究対象者のリクルートに難航したこと、研究責任者・協力者の療養が必要であったことなどが挙げられる。
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今後の研究の推進方策 |
症例のエントリー、データ収集を継続する。適宜ミーティングを行うことで研究に関連するスタッフに進捗状況を周知し、研究対象者のリクルートを推進する。遅延状況が改善しなければ、協力医師や協力施設を増やすことも検討する。
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