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神経回路網再構築による難治性不安障害の治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K07460
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関第一薬科大学

研究代表者

久保山 友晴  第一薬科大学, 薬学部, 准教授 (10415151)

研究分担者 森永 紀  第一薬科大学, 薬学部, 教授 (60465771)
當銘 一文  富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 准教授 (80563981)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード不安症 / 軸索 / 生薬 / 不安障害
研究開始時の研究の概要

申請者は難治性不安障害を、脳内の神経回路網の破綻という器質的障害による疾患であると仮定した。この仮定にもとづき、神経突起伸長によって神経回路網を再構築することができれば、難治性不安障害を治療することができるのではないかと考えた。実験には申請者が独自に開発した難治性不安障害モデルマウスと、漢方生薬Xを用いる。本研究では、生薬Xエキス経口投与後にどのような化合物が脳内に移行し、どの脳領域で作用し、どのように不安様行動を改善するのかを明らかにする。これにより、神経突起伸長による難治性不安障害の治療法を世界に先駆けて提唱する。

研究実績の概要

私は、難治性不安症を、脳内の神経回路網の破綻という器質的な障害による疾患であるという仮説を立てた。これまでの予備実験で、難治性不安症のモデルマウスを独自に開発し、本モデルマウスに生薬Xが有用であることを見い出してきた。本研究は、生薬Xの作用機序を解明し、本仮説を証明することを目的とした。本年度は、1) 生薬X中の活性本体Aの含量を測定すること、2) 活性本体の機能阻害抗体を作製の準備をすること、3) 不安と関連のある脳内炎症を抑えるような生薬とその活性化合物の探索を行った。生薬X中の活性本体Aの定量をHPLCで行った結果、高含量含まれる化合物であることが同定された。昨年度、過ヨウ素酸ナトリウムで処理された化合物AにBSAを反応させて、免疫原の化合物A-BSA複合体を調製したものをマウスに投与し、免疫させた。現在、化合物Aに対する抗体が生成されているかどうか、確認中である。また、日本産大黄基原植物に、マイクログリアM2化作用があることを見出し、抗炎症作用があることを明らかにし、活性化合物も同定した。これにより、日本産大黄の優位性を明らかにすることができた。大黄は抗不安作用が報告されており、生薬Xとともに、今後、どのような作用機序で抗不安作用をしてしているのか、明らかにしていきたい。当初は脳内で検出される化合物の同定をする予定だったが、本年度では達成できなかった、しかし、おおむね本年度の研究目標を達成することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

生薬X中の活性化合物Aの含量を決定し、それに対する抗体の作成にも進捗が見られたため。

今後の研究の推進方策

生薬Xを不安症モデルマウスに投与した際、脳内で軸索伸長が生じるのか明らかにする。さらに、阻害抗体を用いてその作用が阻害されるのかどうかを明らかにする。また、脳内での化合物Aの検出も試みる。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Quality assessment of Rheum species cultivated in Japan by focusing on M2 polarization of microglia2023

    • 著者名/発表者名
      Kuboyama Tomoharu、Hotta Kenichiro、Asanuma Mai、Ge Yue-Wei、Toume Kazufumi、Yamazaki Takuma、Komatsu Katsuko
    • 雑誌名

      Journal of Natural Medicines

      巻: 77 号: 4 ページ: 699-711

    • DOI

      10.1007/s11418-023-01710-0

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] 遠志成分sibiricose A5の抗アルツハイマー病作用とその作用機序の解明.2023

    • 著者名/発表者名
      久保山友晴、荒毛優太、塘健太、南雲美咲、小湊誠也、東田千尋.
    • 学会等名
      日本生薬学会第69回年会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 長野県栽培Rheum属植物由来根のマイクログリアM2化に着目した品質評価.2023

    • 著者名/発表者名
      久保山友晴,堀田健一郎,浅沼舞,當銘一文,山嵜琢磨,小松かつ子.
    • 学会等名
      第40回和漢医薬学会学術大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Mechanisms of sibiricose A5, a constituent of Polygalae Radix, for recovery of memory in Alzheimer’s disease model mice.2023

    • 著者名/発表者名
      Kuboyama T, Arake Y, Tsutsumi T, Nagumo M, Kominato S, Tohda C.
    • 学会等名
      第66回日本神経化学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] アルツハイマー病モデルマウスにおいて、HDAC3阻害はマイクログリアから分泌されるIGFBP6を介して変性軸索を正常化させ、記憶回復作用を示す2022

    • 著者名/発表者名
      久保山友晴、岡本陽里、東田千尋
    • 学会等名
      Neuro2022
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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