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免疫老化機構からの原発性胆汁性胆管炎の病態解明と新規治療基盤の創出

研究課題

研究課題/領域番号 22K07468
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関浜松医科大学

研究代表者

伊藤 潤  浜松医科大学, 医学部附属病院, 診療助教 (80898031)

研究分担者 則武 秀尚  浜松医科大学, 医学部, 助教 (10467235)
川田 一仁  浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (90722968)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード原発性胆汁性胆管炎 / 免疫老化
研究開始時の研究の概要

本邦の原発性胆汁性胆管炎(PBC)に対する保険診療はウルソデオキシコール酸(UDCA)内服か肝移植のみである。しかしながら、肝移植が対象外の高齢症例が増加しており、UDCA不応高齢症例に対する新規治療薬の創出が望まれている。
近年、加齢に伴い発症する免疫老化が自己免疫性疾患のリスクを高め、適応免疫能を低下させることが報告されている。免疫老化の代表的な因子として老化関連T細胞(SA-T細胞)が注目されているが、PBCと免疫老化やSA-T細胞の関連性は未だに解明されていない。
今回、免疫老化がPBCの病態に及ぼす影響について検討し、SA-T細胞をターゲットとした新規治療法の可能性について検討を行う。

研究実績の概要

2022年度の実験では60週齢メスのヒト様胆汁酸組成マウス(Cyp2c70/Cyp2a12 double knockout mouse; DKO)は高齢で明らかに余力が乏しく、2オクチン酸(2OA)投与による死亡率が高かったため、2023年度は48週齢のDKOマウスを用いて検討した。また我々の別実験で高脂肪食(HFD)投与することで胆管炎の悪化と肝線維化進展が確認されているので、今回は普通食群(ND)とHFD群で実験開始2週間後と4週間後に2OAを腹腔内投与した。コントロールはPBS投与として、4群(A: ND+PBS, B:ND+2OA, C:HFD+PBS, D:HFD+2OA)での比較検討とした。2OA投与した8週間後にsacrificesし、肝臓を摘出した。予想に反して、B群がA群よりも優位に肝内CD4 T cellの発現が多いにもかかわらず、CD44highPD-1+CD153+CD4+T cells は優位に発現が低下していた。C群とD群ではCD4 T cellsとCD44highPD-1+CD153+CD4+T cellsの肝内発言に優位な違いは認めなかった。現在、病理学的所見とCD44highPD-1+CD153+CD4+T cellsの発現の関連性について検討している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

高齢の2OA投与群は生存率が低いことが想定外であった。現在は48週齢で検討を行っているが、PBC病態と免疫老化との関連性について本モデルマウスの組織所見から検討を進めている。

今後の研究の推進方策

PBC病態と免疫老化との関連性を検討しつつ、治療ターゲットとしての可能性を当初の予定通り、本モデルマウスに抗CD153抗体を投与して検討していく。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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