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フィトケミカル含有食品エゾウコギによる、新しいNAFLD/NASH治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K07478
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関徳島大学

研究代表者

河野 豊  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 特任准教授 (80398320)

研究分担者 植原 治  北海道医療大学, 歯学部, 講師 (00709248)
田中 真樹  北海道医療大学, 医療技術学部, 教授 (40207139)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード脂肪肝 / フィトケミカル / エゾウコギ / MASLD / MASH / HNF4 alpha / NASH / NAFLD
研究開始時の研究の概要

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、進行すると脂肪性肝炎(NASH)や肝硬変に至り、その後肝細胞癌を発症する。現在NAFLDやNASHに対する特異的な治療法はなく、症状がでないまま病状が進行するため生命予後に影響する疾患である。本研究では、エゾウコギを脂肪肝モデルマウスに投与した際の病態改善に関わるメカニズムを解明する。食品であるエゾウコギ摂取により、NAFLDやNASHへの進展予防、さらには肝細胞癌の発症を未病の段階で予防できれば、健康寿命の延長に大きく寄与できる可能性がある。

研究実績の概要

本研究の目的は、フィトケミカルであるエゾウコギ含有食品を脂肪肝モデルマウスに投与した際の病態改善に関わるメカニズムを分子学的手法により解明することにある。本年度は、前年度までの研究結果をもとに10週齢のC57BL6/J雄マウスに対して高脂肪食のみの固形飼料、あるいはエゾウコギ混合高脂肪食の固形飼料をそれぞれ6週間給餌して、その後血液および肝臓を採取した。前年度までの研究結果から、エゾウコギ混合高脂肪食摂取マウスにおける脂肪肝の改善効果が確認されていたことから、肝臓のRNAを抽出してRNA-Seqおよびパスウェイ解析によって、病態改善のメカニズムを探索した。高脂肪食摂取マウス肝臓とエゾウコギ混合高脂肪食摂取マウス肝臓の間で、59遺伝子が統計学的に有意な発現の変化を認めた(高脂肪食摂取マウス肝臓で高発現だったのは21遺伝子、エゾウコギ混合高脂肪食摂取マウス肝臓で高発現だったのは38遺伝子)。これらの遺伝子変化は「脂肪酸代謝」「コレステロール輸送」「腎細胞株のアポトーシス」「好中球の量」に関わる遺伝子群であった。さらにIngenuity pathway analysisによる上流解析により、肝の発生に関与する転写因子HNF4 alpha経路の活性化が同定された。HNF4 alphaの下流に位置する胆汁排泄に関わる分子(ABCG8)および脂肪酸代謝に関わる分子(CES2)は、ウエスタンブロッティングにより蛋白発現の上昇が確認された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

エゾウコギ混合高脂肪食摂取マウスにおける脂肪肝の改善効果の病態メカニズムについて、肝臓のRNA-Seqおよびパスウェイ解析によりHNF4 alpha経路の活性化が同定された。
メカニズムの一端が解析できたことから、おおむね順調な進捗と考えている。

今後の研究の推進方策

エゾウコギによるHNF4 alpha経路の活性化をin vitroで検証する。
腸内細菌の検討については未解析であることから、保存してある糞便検体で16Sメタゲノム解析および有機酸濃度測定を行う予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Acanthopanax senticosus ameliorates steatohepatitis through HNF4 alpha pathway activation in mice2024

    • 著者名/発表者名
      Kawano Yutaka、Tanaka Maki、Satoh Yasushi、Sugino Shigekazu、Suzuki Jun、Fujishima Masaki、Okumura Eri、Takekoshi Hideo、Uehara Osamu、Sugita Shintaro、Abiko Yoshihiro、Tomonari Tetsu、Tanaka Hironori、Takeda Hidekatsu、Takayama Tetsuji
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 14 号: 1

    • DOI

      10.1038/s41598-023-50625-z

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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