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自己免疫性中枢神経疾患におけるIgGの中枢移行性を促進するBBB分子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 22K07494
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52020:神経内科学関連
研究機関山口大学

研究代表者

竹下 幸男  山口大学, 医学部, 教授(連携講座) (70749829)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードBlood-Brain Barrier
研究開始時の研究の概要

多くの自己免疫性神経炎症疾患は、標的分子に対する自己抗体による中枢神経系内での細胞障害が主な原因である。本研究では、血液脳関門(BBB)を構成する3種類の主要構成ヒト細胞株を用いたin vitro BBBマルチ培養モデルと、自己免疫性神経炎症疾患の個別患者IgGを用いて、IgGの中枢移行を促進する血管内皮細胞の膜蛋白の標的抗原分子を同定することを目的とする。

研究実績の概要

自己免疫性神経炎症疾患である視神経脊髄炎(NMOSD)や抗MOG抗体関連疾患は、標的分子に対する自己抗体による中枢神経系内での細胞障害が主な原因である。しかし、標的分子は血液脳関門(blood-brain barrier; BBB)を隔てた中枢神経系に発現しており、BBBを通過することのできない自己抗体がどのようにBBBを通過し標的分子を攻撃するのかという分子病態が不明であった。本研究では、我々が10年の歳月をかけて完成させた血液脳関門(BBB)を構成する3種類の主要構成ヒト細胞株を用いたin vitro BBBマルチ培養モデル(国内・海外特許申請済)と、自己免疫性神経炎症疾患の個別患者IgGを用いて、IgGの中枢移行を促進する血管内皮細胞の膜蛋白の標的抗原分子を同定し、抗体治療薬の脳内輸送をコントロールできる治療薬の開発を目的とした。
昨年度は、当初の予定通り、各20名のNMOSD,抗MOG抗体陽性関連疾患患者のIgGをIn vitroモデルに作用させ、IgGの中枢移行を誘導する検体を複数選定した。さらに、血管内皮細胞株の膜蛋白と選定した患者IgGとで免疫沈降を行い、質量分析解析を行い、健常者群と比較し特異的な発現がみられた膜蛋白を標的抗原候補として同定した。
本年度は、同定した分子に対する市販抗体を複数準備し、市販抗体を作用させることで同様のIgGの移行が再現できるかを確認した。さらに、エンドソームマーカーを用いて、亢進したIgG輸送がエンドソームによるtranscellularによるものであることを明らかにした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

同定した分子に対する複数の市販抗体の準備に多少の時間を有したが、再現性の得られる研究結果となっており、概ね順調に経過している

今後の研究の推進方策

引き続き、同定した分子からエンドソーム活性が上昇するまでの分子メカニズムを明らかにすると共に、新しく開発したヒトBBBモデルを使って、IgGのBBB移行の再現性を検証する予定。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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