• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

MRIを用いたシヌクレイノパチーにおけるglymphatic systemの評価

研究課題

研究課題/領域番号 22K07501
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52020:神経内科学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

関 守信  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (10468481)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワードglymphatic system / αシヌクレイノパチー / パーキンソン病 / シヌクレイノパチー
研究開始時の研究の概要

Glymphatic systemの機能不全によりアミロイドβ、タウ蛋白、αシヌクレインの排泄が低下し脳内蓄積が増加することが動物実験で示され、神経変性疾患の新たな病態機序として注目されている。近年、頭部MRIを用いて非侵襲的にglymphatic systemの機能を評価できる可能性が報告されている。本研究では拡散テンソル画像による解析および拡大血管周囲腔の評価によりαシヌクレイノパチー被験者(パーキンソン病、多系統萎縮症、レビー小体型認知症、特発性レム睡眠行動障害)のglymphatic systemの機能評価を行い、病態との関連性を検討する。

研究実績の概要

本研究の目的はαシヌクレイノパチー被験者(パーキンソン病、多系統萎縮症、レビー小体型認知症、特発性レム睡眠行動障害)を対象に、MRI(拡散テンソル画像および拡大血管周囲腔の評価・解析)を用いてglymphatic systemの機能評価を行い、病態との関連を検討することである。2023年度に新たに31例の被験者をエントリーした。拡散テンソル画像を用いたDTI-ALPS(diffusion tensor image analysis along the perivascular space)法によりパーキンソン病53例および年齢の合致した健常者23例のglymphatic system の機能評価を行った。glymphatic system の活動と正の関係を示すと推定されるALPS indexを算出し症状との関係を検討した。健常者と比べパーキンソン病患者全体ではALPS indexに有意差を認めなかったが、認知機能障害を伴うパーキンソン病患者、パーキンソン病睡眠評価尺度-2(PDSS-2)で評価した睡眠障害を認めるパーキンソン病患者ではALPS indexが有意に低値であった。パーキンソン病患者においてALPS indexはMovement Disorder Society Unified Parkinson's Disease Rating Scale(MDS-UPDRS)part3および総得点と有意な負の相関を示した。また、日本語版Montoreal Cognitive Assessment(MoCA-J)と有意な正の相関、PDSS-2と負の相関を示した。症状が重症、認知機能障害を認める、睡眠障害を認めるパーキンソン病患者においてglymphatic systemの機能不全が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ流行の影響で被験者のリクルートが進まない時期があったため。

今後の研究の推進方策

研究の目的達成のため、以下の2点を中心に研究を進めていく。① パーキンソン病以外のαシヌクレイノパチー被験者のリクルート(多系統萎縮症、レビー小体型認知症、特発性レム睡眠行動障害)を積極的に行っていく。② 拡散テンソル画像を用いたDTI-ALPS法の他に、拡大血管周囲腔の評価によるglymphatic systemの活動評価に取り組む。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi