| 研究課題/領域番号 |
22K07517
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| 研究種目 |
基盤研究(C)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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| 研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
林 信太郎 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (90312876)
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| 研究分担者 |
山崎 亮 九州大学, 医学研究院, 准教授 (10467946)
小早川 優子 九州大学, 大学病院, 助教 (40733788)
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| 研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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| 研究課題ステータス |
完了 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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| キーワード | 筋萎縮性側索硬化症 / ミクログリア / カルシウム結合蛋白 / カルレチニン / カルビンディン / パルブアルブミン / グリアリンパ系 / サイトカイン / 脳脊髄液 / 培養実験 / 診断マーカー / 培養ミクログリア / MCP1 / CCL2 / グリア性炎症惹起性 / グリア性炎症 / ALFoC |
| 研究開始時の研究の概要 |
筋萎縮性側索硬化症 (ALS)が最初に報告され1世紀が経過したものの、現在も原因不明です。ALSの研究では運動神経が注視されていますが、私達は脊髄の前索と側索を合わせた領域のうち錐体路を除いた部位 (ALFoC)に存在する「びまん性の髄鞘淡明化」という、あまり注目されてこなかった変性所見に着眼し研究を続けました。この結果、ALFoCを走行するカルシウム結合蛋白 (CaBP)含有軸索が活性化ミクログリアにより障害される事が髄鞘淡明化のみならず、運動神経細胞変性と密接に関連している可能性を見いだし国際学会で発表しました。本研究ではこれらの関連性を証明し、同蛋白を標的とする治療法の創出を目指します。
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| 研究成果の概要 |
カルシウム結合蛋白 (CaBP)であるcalbindin (CB)、calretinin (CR)、parvalbumin (PV)とALSで認めるグリア性炎症の関連を探索するために、① CaBPのグリア性炎症惹起性の解析、②患者脳脊髄液(CSF)中のCaBP濃度測定を行った。結果、①上記CaBPのうち、CRのみ培養ミクログリアを活性化しCCL2を増加させた。②マウス脳室内にCRを投与した後のミクログリアの観察を試みたが、投与先が一定しなかった。③患者CSFで、PV濃度のみ有意に減少していた。以上より、CRはグリア性炎症の十分条件と言え、CSF中のPVは診断マーカーとなり得る可能が示唆された。
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| 研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私達は先行研究で、ALS患者脳脊髄中のCCL2は臨床的重症度と有意に相関することを見出し、国際誌に報告しました。従ってCCL2を減少させる治療法の開発は症状軽減化のため重要と考えられますが、増加機序が不明のままですと、治療によりCCL2が正常化しても再度増加してしまう可能性を否定できません。本研究の結果は、増加の根源を突き止めた可能性があり、今後の治療法開発に示唆に富んだ情報を提供すると考えられます。また本研究で発見したALS脳脊髄液中のパルブアルブミンの減少が、早期診断マーカーとして利用できるか新たな研究を開始しました。私達はALSの早期診断・治療が実現するよう、医療環境整備を行います。
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