研究課題/領域番号 |
22K07561
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
三宅 典恵 広島大学, 保健管理センター, 准教授 (70548990)
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研究分担者 |
岡本 百合 広島大学, 保健管理センター, 教授 (90232321)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 摂食障害 / 抑うつ気分 / 認知行動療法 |
研究開始時の研究の概要 |
摂食障害は、中核症状として身体や自己に関する情報の認知障害を認めるため、認知行動療法の有効とされており、RCTで唯一摂食障害への有効性が確認されている治療法である。 本研究では、摂食障害患者を対象にオンライン形式の認知行動療法プログラムを作成し、実施する。治療前後に質問紙調査などを用いて心理社会的機能を測定する。治療効果の評価を行い、オンライン形式の認知行動療法プログラムの内容の修正及び有効性の検討を行う。
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研究実績の概要 |
摂食障害に対するオンライン認知行動療法の有効なプログラム作成のためには、摂食障害のリスク因子の特徴についての検討が重要課題である。摂食障害のリスク因子の一つとして考えられている抑うつ気分との関連やその変化について明らかにすることが必要である。 摂食障害の好発時期は思春期青年期であり、17歳頃に初発年齢のピークを認めることが報告されている。青年期の時期を過ごすことが多い大学においても、食行動の問題を抱える学生が多く存在している。摂食障害は女性に多い精神疾患であるが、近年は食行動問題に悩む男性も増加している。 本研究では、男子大学生を対象に、摂食態度調査票(Eating Attitudes Test; EAT-26)、ベック抑うつ質問票(Beck Depression Inventory-Ⅱ;BDI-Ⅱ)、過食症状調査票(Bulimic Investigatory Test, Edinburgh;BITE)を学生定期健康診断の際に実施し、大学生活の中での経時的変化を調査及び検討した。全項目に回答が得られた男子学生を対象とした。入学時は、食行動障害群の男子学生は正常群の男子学生と比較して、BDI-Ⅱや BITE が有意に高かった。入学時に食行動障害群に群分けされた男子学生は、抑うつ傾向が高く、健康な学生生活へ影響を及ぼす可能性も考えられた。 摂食障害の認知行動療法においては、食行動だけではなく、気分へのアプローチが重要であることを明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
プログラムの作成が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
摂食障害の認知行動療法プログラムの検討や修正を行っていく。
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