研究課題/領域番号 |
22K07570
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
貞廣 良一 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (70571644)
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研究分担者 |
松岡 弘道 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 科長 (20425078)
青木 一教 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (60270675)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 術後せん妄 / 二重盲検化比較試験付随研究 / 免疫制御 / 高侵襲手術 / 免疫ランドスケープ / Th17細胞 / 制御性T細胞 / ドパミン |
研究開始時の研究の概要 |
術後せん妄は、超高齢社会において適応が拡大する高齢者の手術成績や、Quality of Lifeに深刻な影響を及ぼしている。しかし、せん妄発症の機序はほとんど分かっておらず、従って確立した予防法がないため、新規予防法開発が切望されている。本研究は、過剰な免疫応答が術後せん妄を起こすと仮説を立て、先進医療の臨床試験の情報と試料を活用することで、発症機序解明に基づく術後せん妄予防法開発を進める。本研究は、せん妄予防を通じて手術の成績を向上させ、安全安心な医療を提供するほかに、入院期間の短縮や認知症予防により健全な高齢社会の維持を目指す。
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研究実績の概要 |
手術侵襲に起因して発症する術後せん妄は、医療における重要課題であり、超高齢社会に呼応し適応が拡大する高齢者の手術成績や、Quality of Life(QOL)の維持に深刻な影響を及ぼしている。またせん妄が脆弱性を示すサインではなく、認知機能低下の原因となる可能性が示され、重要性が高まっている。しかしせん妄発症の機序はほとんど分かっておらず、従って確立した予防法がないため、新規予防法開発が切望されている。国内外で免疫学的な機序に関心が集まり、末梢血の遺伝子制御解析などから発症機序の探索が始まっているが、末梢血全体の解析にとどまっており、創薬の標的となる「免疫細胞」および「免疫制御機構」を特定できていない。 本研究は、Th17・Tregを介する過剰な免疫応答が術後せん妄を惹起すると仮説を立て、術後せん妄予防を目的とした二重盲検化比較試験の情報と試料を活用することで、術後せん妄発症を制御する免疫ランドスケープを解明し、発症機序に基づく術後せん妄予防法開発を進める。 令和4年度は令和4年4月より二重盲検化比較試験を開始し、同時に付随研究として本研究を開始し、国立がん研究センター中央病院にて血液検体を保存した。10月には遺伝子発現解析、メタボローム解析、免疫学的解析に着手した。また令和5年2月には国立がん研究センター東病院での血液検体の保存を開始した。順調に検体保存を進めており、令和4年度は6時間以上の高侵襲手術を予定された65歳以上の103症例から前向きに血液検体を保存した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通り二重盲検化比較試験を開始し、その付随研究として順調に検体集積を実施出来ている。
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今後の研究の推進方策 |
二重盲検化比較試験の付随研究として血液検体の保存を継続し、蓄積した検体を用いて免疫学的解析を実施する。 課題として、予定していたフローサイトメトリーのパネルで用いる抗体が終売となってしまい、新規パネルを分担研究者の青木一教先生と検討している。
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