• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

抗精神病薬による薬剤耐性の予防法およびドパミン過感受性精神病解除法の探索

研究課題

研究課題/領域番号 22K07572
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52030:精神神経科学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

小田 靖典  千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (50770583)

研究分担者 木村 大  国際医療福祉大学, 医学部, 講師 (10646409)
藤田 有子  千葉大学, 社会精神保健教育研究センター, 特任助教 (40623591)
廣瀬 祐紀  千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (50941639)
新津 富央  千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (90456054)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワードドパミン過感受性 / 抗精神病薬 / アリピプラゾール / クロザピン / ドパミン過感受性精神病 / 治療抵抗性
研究開始時の研究の概要

抗精神病薬の長期使用により抗精神病効果の減弱(薬剤耐性)やドパミン過感受性(DS)精神病の形成により治療抵抗性に至ることがある。治療抵抗性統合失調症には電気ショック(ES)やクロザピンが有効とされているが、その継続使用には制限が多い。申請者らは、ESがドパミンシグナルを増強しドパミンD2受容体を刺激することで、DS状態を解除することを解明した。そこで本研究では、①ドパミン刺激作用を有するドパミン部分作動薬であるアリピプラゾールは他の非定型抗精神病薬とは異なり、薬剤耐性を形成しないこと、②ドパミン刺激を保ちつつ治療可能なクロザピンはDS状態を解除できること、この2点を検証することを目的とする。

研究実績の概要

本研究は①ドパミン刺激作用を有するドパミン部分作動薬であるアリピプラゾールは他の非定型抗精神病薬とは異なり、薬剤耐性を形成せずにメタンフェタミンによる自発運動量の増加を抑えること、②ドパミン刺激を保ちつつ治療可能なクロザピンはDS状態を解除できること、この2点を検証することを目的としている。
①について、先行研究では至適用量であってもハロペリドールでは薬剤耐性が獲得されることが報告されていたが、こちらに関しては我々の実験でもある程度の追試は出来た。一方で、アリピプラゾール(先行研究から用量設定している)ではそもそも投与初期からメタンフェタミンによる自発運動量増加を抑えることはなかった。アリピプラゾールがヒト統合失調症に有効であることは間違いないことから、D2受容体以外の何らかのメカニズムがアリピプラゾールの作用機序に関与している可能性がある。
②について、今回の実験で利用したラットではDS状態が形成されなかったため、今後はwistarのラットで再実験する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

①の実験についてはそもそも十分量のアリピプラゾールがメタンフェタミンの行動量の増加を抑えることが出来ず、薬剤耐性の実験にまで進めていない。
②についても、ドパミン過感受性を形成できなかったことから、クロザピンの効果を判定できなかった。
これら2点から研究の進捗はやや遅れている。

今後の研究の推進方策

①については、メタンフェタミン以外の薬物で効果判定を考えている。
②については、wistarに動物を変更して実験を進める予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 長期高用量抗精神病薬による海馬への神経損傷に対し電気けいれん療法がもたらす効果についての検討2023

    • 著者名/発表者名
      木村大、廣瀬祐紀、矢野郁明、小田靖典、白山幸彦、伊豫雅臣
    • 学会等名
      第17回日本統合失調症学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi