研究課題/領域番号 |
22K07576
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
杉山 暢宏 信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (30422695)
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研究分担者 |
篠山 大明 信州大学, 学術研究院医学系, 准教授 (90447764)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 女性ホルモン / エストロゲン受容体 |
研究開始時の研究の概要 |
うつ病の発症率・有病率には大きな性差がある.この性差を規定する生物学的な背景は未だに不明である.我々は,Androstenediol(Δ5-diol) と 5α-androstane-3β,17β-diol(3βAdiol)の2つに強い抗うつ作用があることを明らかにしてきた.これまでの研究を踏まえ, ・ Δ5-diol と 3βAdiol がうつ病に対する防御因子の1つである. ・ Δ5-diol と 3βAdiol は男性で大量に産生され,強い抗うつ作用で男性は保護されている. という仮説を立てた. 本研究ではこの仮説を検証し,うつ病の性差のメカニズム解明へと繋げることを目指す.
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研究実績の概要 |
本年度はプロジェクト初年度にあたり,うつ病発症リスクの性差を規定する生物学的基盤を明らかとするために,まず研究計画の詳細について,より具体的にブラッシュアップを行った.研究対象(選択基準と除外基準),研究のアウトライン(来院してから検査と採血を終えるまで具体的な流れ),検査項目(測定対象のステロイドホルモンや心理検査の選定・絞り込み),必要症例数,統計解析の方法を検討した. その結果,対象とするステロイドホルモンは5α androstane 3β,17β diolおよびandrostenediolの2つとした(ポジティブコントロールとしてdehydroepiandrosteroneおよび17β estradiolを同時測定).心理検査についてはHamilton Rating Scale for Depression, Beck Depression Inventory II,Quick Inventory of Depressive Symptomatology Japanese versionの3種類を選定した. また,被験者募集の方法についても議論を重ねた.本研究では大うつ病性障害の患者さんに研究協力を依頼するため,協力者の身体的・心理的負担が最低限となるように,最大限の注意を払った. 検体の保管場所,停電時の対応の確認を行った.また,検体検査(血清ステロイド濃度の精密測定)を行う受託会社への検体の輸送方法を確認し,ドライアイスの購入(購入先や受け取り方法など),梱包(輸送容器,梱包の方法),輸送会社への発注から検体送付までの流れを確認した. 同時並行して,過去に行われた先行研究の文献検索を行った.本研究計画に照らして批判的吟味を行っている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究計画の詳細について決定することができた. また,被験者の来院から受託企業への検体輸送まで,具体的手順を確認を終えた. その一方,被験者のリクルートは当初の予定通りには進んでおらず,研究計画はやや遅れている状況にある.
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今後の研究の推進方策 |
被験者のリクルートを進めるなど,まずはデータ収集に注力したい. 新型コロナウイルス感染症を巡る社会情勢や診療体制は時々刻々と変化しているため,今後も研究協力者の心情に十分配慮したいと考えている.
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