研究課題/領域番号 |
22K07578
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
横倉 正倫 浜松医科大学, 医学部, 助教 (00529399)
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研究分担者 |
尾内 康臣 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 教授 (40436978)
亀野 陽亮 浜松医科大学, 医学部, 助教 (40537255)
山末 英典 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80436493)
和久田 智靖 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (80444355)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 神経性やせ症 / PET / シナプス密度 / ミトコンドリア |
研究開始時の研究の概要 |
AN患者のMC-IとSV2Aの変化を同時にin vivoでPETを用いて世界で初めて測定し、これらの脳分子病態と臨床症状との関連を検討する事でANの病態におけるMC-I活性とシナプス密度および両者の相互作用の関与を明らかにし、更に低体重時と体重増加時でMC-IとSV2Aを同時に測定することで低栄養の交絡を可能な限り制御して体重増加に沿ったANの病態理解が進み、ミトコンドリアやSV2Aを標的としたANの新規治療法の可能性を検討する。
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研究実績の概要 |
神経性やせ症(anorexia nervosa; AN)は極端に偏った体型認識と肥満恐怖から食事量が極度に減り低体重を来す精神障害で、長期的な治療効果が得られ難く、致死的で回復率が低いため新規治療法が望まれている。ANの病態として死後脳や脳画像、遺伝子研究から、神経伝達に重要な神経シナプスにおける異常が想定され、エネルギー代謝の点で脳内のミトコンドリア機能障害が推察されている。またミトコンドリアで作られたエネルギーがシナプス形成や可塑性に関与し、更にミトコンドリアがシナプスにおけるシナプス小胞糖蛋白2A(synaptic vesicle glycoprotein 2A; SV2A)によるexocytosisを制御していることから、ミトコンドリアとシナプスの関連自体も重要と考えられている。本研究ではAN患者においてPET(positron emission tomography)を用いてミトコンドリア機能とシナプス密度を測定することで、AN患者におけるミトコンドリア機能障害とシナプス密度の変化および両者の関連を明らかにすることを目的とし、今年度はミトコンドリア機能とSV2AのPET撮像を行えるように体制を整備し、患者リクルート体制を構築した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度はミトコンドリア機能とSV2AのPET撮像を行えるように体制を整備した上で、患者リクルート体制について申請したが、実施許可に半年ほど時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
2024年6月には実施許可がおりる見通しとなったので、実施許可がおり次第リクルートを進めていく。
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