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SNAP-25のリン酸化がストレス反応機構において果たす役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K07601
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52030:精神神経科学関連
研究機関北里大学

研究代表者

山森 早織  北里大学, 医学部, 講師 (30464803)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードストレス / タンパク質リン酸化 / 神経伝達物質 / SNAP-25 / 遺伝子改変マウス / SNAREタンパク質 / 行動異常 / 海馬 / シナプス / リン酸化 / 開口放出
研究開始時の研究の概要

心的外傷後ストレス障害の発症機構については不明な点が多い。そのため、強いストレスに特異的に反応して恐怖記憶の保持を制御する機構を明らかにすることは重要である。
これまでに、強いストレスによりマウスの脳内で、開口放出に必須なタンパク質SNAP-25のSer187がリン酸化されることを明らかにした。本研究では、作成済みのノックインマウスを用いて、脳内のSNAP-25のSer187のリン酸化の意義と行動への影響を明らかにすることを目指す。

研究実績の概要

これまでに身体的あるいは心理的な、強いストレスによりマウスの脳の特定の領域でSNAP-25のSer187のリン酸化が上昇することを明らかにしている。
①今年度は、強いストレスによりSNAP-25 Ser187のリン酸化を生じるシナプス伝達経路を明らかにするため、前年度に見出したSNAP-25 Ser187のリン酸化の誘導に関与する可能性がある神経伝達物質に着目し、その受容体のアゴニストやアンタゴニストをマウスに投与して解析を行った。
②また今年度は、SNAP-25 Ser187のリン酸化による神経伝達物質の放出の制御の解析のために新たに必要となった、SNAP-25 Ser187恒常的リン酸化型(+P)のノックインマウスを作成した。バッククロスを行い、予備的な解析を行っている。
③次年度に予定しているSNAP-25 Ser187のリン酸化による行動の制御の解析などに用いる、既存のSNAP-25 Ser187恒常的非リン酸化型マウス(-P)はSNAP-25の発現量が半分に低下しているため、その影響を考慮する必要がある。当初の計画では入手済みのSNAP-25欠損マウスのヘテロ型と比較することを予定していた。②の(+P)型のマウスの作成においてSNAP-25の発現量が低下しなかったため、今年度、新たなSNAP-25 Ser187恒常的非リン酸化型(-P)のノックインマウスの作成も試み、SNAP-25の発現量は変化しない(-P)型のマウスを得ることができた。これにより、より作業効率を上げることができると考えている。バッククロスを進めながら、すでに予備的な解析をはじめている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

「SNAP-25のリン酸化を生じるシナプス伝達経路の解析」は今年度に終了させる計画であったが、精査すべき課題をのこしており、やや遅れている。
また以下の課題は今年度に新たに作成したマウスを活用する。「SNAP-25のリン酸化による種々の神経伝達物質の放出の制御の解析」は次年度までを予定していたため順調に進んでいる。「SNAP-25のリン酸化による分子発現の制御の解析」は今年度までを予定していたが、新規作成マウスの完成を待ったため遅れている。また、すでに開始している「SNAP-25のリン酸化による行動の制御の解析」は、翌年度からの計画であったため、予定よりも進んでいる。
マウスの作成が必要となったため、全体として当初の計画よりもやや遅れている。

今後の研究の推進方策

前述のように、今年度作成したSNAP-25恒常的リン酸化型(+P)のノックインマウスおよびSNAP-25恒常的非リン酸化型マウス(-P)を活用することで、作業効率を上げる。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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