研究課題/領域番号 |
22K07624
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
三上 克央 東海大学, 医学部, 教授 (90548504)
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研究分担者 |
須藤 信行 九州大学, 医学研究院, 教授 (60304812)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 腸内細菌叢ー腸管ー脳軸 / 無菌マウス / 攻撃性 / 行動解析 / ビフィズス菌 / 神経発達症 / 腸内細菌叢-腸管-脳軸 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、乳児の腸内細菌叢において主要な菌であるビフィズス菌に焦点を当て、発達早期の無菌マウスにビフィズス菌を感染させる単一菌叢マウスを作製し、ビフィズス菌による神経発達症関連行動への介入効果の検証を目的とする。アイソレーター内で無菌Balb/cマウス (以下無菌マウス) を繁殖し、親を同じくするマウスを、無菌マウス群と、無菌マウスに単一のビフィズス菌を定着させた群の2群に分類し、両群の攻撃性を比較する。
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研究実績の概要 |
申請者らは、近年関心の高い脳腸相関を腸内細菌叢と脳機能の相互関係と捉え、腸内細菌叢が、宿主の精神活動や行動にも影響を及ぼすと考えた。この仮説を検証するため無菌マウスを使用した行動解析を行い、無菌マウスは、常在菌叢マウスと比較すると、活動性と不安症状、攻撃性が高いことを解明した。本研究は、特に攻撃性に焦点を絞る。そして、乳児の腸内細菌叢において主要な菌であるビフィズス菌を無菌マウスに感染させる単一菌叢マウスを作製し、ビフィズス菌による宿主の攻撃性への介入効果を検証する。 本研究ためにはまず、単一菌叢マウスを作製する必要があり、初年度、ビフィズス菌の1つであるBifidobacterium Infantisをアイソレーター内で無菌Balb/cマウス (以下無菌マウス) に感染させ、の単一菌叢マウスの作製に成功した。当該年度は、アイソレーター内で無菌マウスを繁殖し、親を同じくする雄マウスを、無菌マウス群と、無菌マウスにBifidobacterium Infantisを定着させた群の2群に分類し、生後4週齢における攻撃行動を観察した。攻撃行動は、各群同週齢の同群のマウスを対戦相手とし、1対1での対戦状況を観察する。攻撃性は、ソーシャルインタラクション (正方形の箱の中にマウスを対角に置き対峙させる) を使用し、ビデオ観察し解析装置と目視で評価した。生後4週齢の両群の攻撃性を比較したところ、Bifidobacterium Infantisによる単一菌叢マウス群の方が、攻撃性が軽減した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度のBifidobacterium Infantisによる単一菌叢マウス作製を踏まえ、当該年度は、無菌Balb/cマウスとBifidobacterium Infantisによる単一菌叢マウス群の生後4週齢での攻撃性を比較できた。予定通りの進捗状況であり、おおむね順調に進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
アイソレーター内で無菌Balb/cマウス (以下無菌マウス) を繁殖し、親を同じくする雄マウスを、無菌マウス群と、無菌マウスにBifidobacterium Infantisにを定着させた群の2群に分類する。そして、生後8週齢の両群の攻撃性を比較して、Bifidobacterium Infantisによる単一菌叢マウスの攻撃性の軽減効果を検証する。その上で、4週齢と8週齢のBifidobacterium Infantisによる単一菌叢マウスで、攻撃性に変化が生じるかを検証する。
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