研究課題/領域番号 |
22K07625
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
|
研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
小高 文聰 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (10349582)
|
研究分担者 |
松田 勇紀 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (10726540)
曽根 大地 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (10802051)
鬼頭 伸輔 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (20406987)
石井 洵平 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (60814100)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 治療抵抗性うつ病 / 共活性化現象 / rTMS / 薬物療法 / 認知行動療法 / 安静時機能的MRI |
研究開始時の研究の概要 |
治療抵抗性うつ病は、2種類の抗うつ薬よる適切な治療が無効なうつ病を指し、うつ病患者の40%強を占める。前帯状皮質膝下部(sgACC)は治療抵抗性うつ病の治療効果を可視化・定量する脳領域として期待されている。本研究の目的は、治療抵抗性うつ病におけるsgACCと「共活性化」する機能的回路群の障害とその回復過程を明らかにすることである。
|
研究実績の概要 |
初年度は、治療抵抗性うつ病(TRD)を対象とした安静時機能的MRI(rs-fMRI)のco-activation pattern (CAP)analysisを行うためのデータ取得・解析環境の基盤整備および、TRDにおける反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)前後のrs-fMRIデータの取得を行った。 効率的な治療前後の縦断データ取得のために、研究代表者の所属する施設で行われた外来処方データベース研究の成果である、治療抵抗性病態のクリーニング法を用いエントリーを促進する事となった。解析環境に関しては、一部安静時機能的MRI(rs-fMRI)のblood oxygenation level dependent(BOLD)データの位相画像のDICOMからniftiへの変換不備が発見されたため、データ管理フローを見直した。具体的にはDICOMデータの管理ツールを変更し、複数名によるMRデータのquality controlのフローを開始した。Brain Imaging Data Structure(BIDS)に準拠したデータ管理を行った。dcm2bidsを用いたシェルスクリプトによりBIDS-readyな解析環境を構築した。CAP analysisを行うための代表的なツールとして、MATLABのツールボックスである「TbCAPs」があるが、主に個別のrs-fMRI解析におけるk-mean clusteringの観点からTbCAPsの妥当性検証を行うための基盤を作成した。データ取得に関しては、rTMS前後のrs-fMRIデータの取得を継続し、このデータ取得フローを薬物療法、心理療法に外挿する方針となった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
rTMSのデータ取得が堅調に進み、縦断データ取得・解析フローを確立したため。
|
今後の研究の推進方策 |
2023年度はrTMS以外の縦断データの取得を開始する。TbCAPsの妥当性の検証を完了し、予備解析としてrTMS前後のデータにおける前帯状皮質膝窩部に注目したco-activation patternの変化を解析する。
|