研究課題/領域番号 |
22K07636
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
加藤 克彦 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (10345895)
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研究分担者 |
伊藤 信嗣 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (50597846)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | I-131内用療法 / ヨウ素制限 / バセドウ病 / 甲状腺機能亢進症 / 尿中ヨウ素量 / 放射性ヨウ素内用療法 |
研究開始時の研究の概要 |
バセドウ病に対する放射性ヨウ素内用療法は広く用いられる治療法であり、70年以上歴史がある安全で有効な治療法である。治療を行う際、事前にヨウ素制限が必要であることは広く認められている。抗甲状腺剤を内服している場合、それらを中止する必要がある。このことは患者に負担を掛けるばかりでなく、抗甲状腺剤を中止することが重篤な甲状腺機能亢進症状態を引き起こす場合がある。本研究は、ヨウ素制限及び抗甲状腺剤の中止がバセドウ病の内用療法の精度に寄与するかどうかを検討する。内用療法後に得られたSPECT定量画像を用いて甲状腺へのI-131の集積の定量的な評価を行うことで, 治療効果予測が可能であるかも検討する。
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研究実績の概要 |
名古屋大学医学部附属病院でバセドウ病の放射性ヨウ素内用療法を施行した18歳以上のバセドウ病患者35名(2017年4月から2019年6月)と研究協力者の在籍する社会医療法人社団カレスサッポロ北光記念病院で放射性ヨウ素内用療法を施行した18歳以上のバセドウ病患者100名(2012年12月から2017年5月)を対象として、比較検討を行った。 ヨウ素制限期間が2週間の場合と1週間の場合で、ヨウ素制限前後の尿中ヨウ素濃度の変化、放射性ヨウ素治療効果の評価、尿中ヨウ素濃度と放射性ヨウ素治療効果の関係、治療効果に影響する要因の検討、ヨウ素制限前の尿中ヨウ素濃度における地域差の検討を行った。ヨウ素制限前後の尿中ヨウ素濃度の変化は各群とも有意な低下を認めた。放射性ヨウ素治療効果の評価では約9割で差はなかった。尿中ヨウ素濃度と放射性ヨウ素治療効果の関係では成功率との間に有意な差は認めなかった。治療効果とFT3、FT4、TRAb、24時間摂取率、甲状腺重量、重量当たりの24時間摂取率、性別、年齢、住所等で有意差はなかった。また、ヨウ素制限前の尿中ヨウ素濃度における地域差の検討では有意な差は認めなかった。上記のように現在までの検討では、バセドウ病の放射性ヨウ素内用療法前のヨウ素制限期間が2週間の場合と1週間の場合とでは有意差は見られていない。現在は症例を増やし検討を進めているが、現在までの成果をJournal of Nuclear Medicineに投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究成果を学術雑誌に投稿中である。
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今後の研究の推進方策 |
研究成果を学術雑誌に投稿するとともに学会でも成果を報告する。
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