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APTイメージングを用いた膵臓嚢胞性病変の診断の有用性の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22K07641
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関九州大学

研究代表者

石松 慶祐  九州大学, 大学病院, 助教 (20800147)

研究分担者 石神 康生  九州大学, 医学研究院, 教授 (10403916)
藤田 展宏  九州大学, 大学病院, 助教 (30610612)
牛島 泰宏  九州大学, 医学研究院, 准教授 (40432934)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワードAPT / CEST / 膵臓 / 膵嚢胞
研究開始時の研究の概要

膵臓ののう胞性病変は診断によって経過観察で問題のないものや手術の必要なものがありますが、従来のCTやMRIなど画像では診断や悪性度の推定が難しい場合があります。本研究では、タンパク濃度を反映した画像が得られる新たなMRIの撮影法(APTイメージング)を用いて、これらをより高い精度で見分けるための新たな診断法を確立すること目指します。

研究実績の概要

膵臓嚢胞性病変の中で頻度が高いものに膵管内乳頭粘液性腫瘍(intraductal papillary mucinous neoplasm; IPMN)、粘液性嚢胞腫瘍(mucinous cystic neoplasm;MCN)、漿液性嚢胞腫瘍(serous cystic neoplasm; SCN)、リンパ上皮嚢胞(lymphoepithelial cyst; LEC)、仮性嚢胞が挙げられる。この中で仮性嚢胞は内部の出血や膵炎の既往などから比較的診断は容易であるが、IPMN、SCN、MCN、LECについては、従来の画像法では鑑別が難しい場合がある。
MRIの新たな分子イメージングであるChemical Exchange Saturation Transfer (CEST)法の一種であるAmide Proton Transfer (APT)イメージングでは、組織中の可動性タンパク/ペプチドの濃度を反映した情報を得ることが可能である。上記の嚢胞性病変は異なるタンパク/ペプチド濃度の内容液を含有すると考えられるため、APTイメージングがこれらの鑑別に役立つことが期待される。従来のAPTイメージングは膵臓のような呼吸の動きの影響のある臓器では困難であったが、当施設で短時間で呼吸停止下に撮像可能な方法を開発したため、これを実際の症例に適用することを予定している。
昨年度は上記の撮像法で肝も撮影範囲に含むことができ、肝組織の線維化や壊死炎症といった組織学的変化の判定においても有用性を示唆する結果が得られたため2023年の肝血流動態・機能イメージ研究会(Web開催)にて口演で発表した。本年度は症例蓄積、解析を昨年度に引き続き行ったが研究成果の学会発表はなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

実際の臨床症例の登録が当初の予定よりやや少ないためやや遅れていると思われる。

今後の研究の推進方策

実際の膵嚢胞症例における画像の蓄積を進め、膵嚢胞の鑑別において APT イメージングが有用であるかどうか、IPMNの組織異型度の判定にも有用であるかどうか検討する。結果の学会発表および論文化を行う。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] APTイメージングを用いた肝線維化・炎症の予測2023

    • 著者名/発表者名
      石松 慶祐
    • 学会等名
      肝血流動態・機能イメージ研究会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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