研究実績の概要 |
最終年度では、いくつかのサンプル症例において実際に血流解析を開始したところ、4次元ダイナミック血管撮影を行う血管撮影装置(Artis Zee: Siemens, Munich, Germany 及び Azurion 7: Phillips, Amsterdam, Netherlands)に付随している、血流カラーマッピング用のアプリケーション(iFlow: Siemens, Munich, Germany 及び Smart Perfusion: Phillips, Amsterdam, Netherlands)の内、主に用いる予定であった後者において、異常な血流数値を示すケースがあり、メーカーに問い合わせたところ、正確な血流値を反映していないという不具合が判明し、全国的にアプリケーションの運用が中止された。 その為、4D-CTAを撮影するための256列MDCT(multi-detectorrow CT)装置(Revolution CT; GE, Boston, USA)と、画像から血流解析を行う、ワークステーションのサーバー及びそのアプリケーション(Ziostation 2及びPhyziomaker; アミン株式会社, 東京, 日本)にて、CTのみの情報を用いて解析を開始したが、稀な疾患である動静脈奇形(Arteriovenous malformation: AVM)の四肢病変を、当初の見込み通り症例数を集めることができなかった。
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