研究課題/領域番号 |
22K07656
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
森田 佳明 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (80628074)
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研究分担者 |
吉松 淳 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (20221674)
黒嵜 健一 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (40561460)
福田 哲也 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (90443506)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 心臓MRI / 胎児心臓 / 胎児心臓MRI / 胎児心拍同期法 / MRI高速撮像技術 / 4D Flow / DTI |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、MRIを用いた胎児心臓診断に関して、新たな撮像方法と心拍同期技術の開発を行い、その有用性を検討することである。最新の高速高分解能の撮像技術や新たなシーケンスを用いることで、空間時間分解能を向上した高精細画像の取得が期待され、詳細な心筋性状や線維構造の把握の応用への可能性も広がる。また、現在MRIに利用できる胎児心拍トリガー法はなく、新たな同期技術の開発を目指す。胎児心臓MRI撮像法の確立は、非侵襲的に精度の高いMRI検査をもとにした正確な診断・胎児特有の循環病態解明・適切な周産期管理・各種臨床研究への応用などに貢献が期待される。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、MRIを用いた胎児心臓診断に関して、新たな撮像方法と心拍同期技術の開発を行い、その有用性を検討することである。 まず、本研究で用いる予定であるCine MRI / 4D Flow / T1 mapping / 拡散テンソル画像の撮像法に関して、胎児評価用の最適なプロトコルの作成に関して、検討・調整を行った。具体的には、Cine MRIに関しては、高速撮像技術であるてCS(ランダムサンプリングによる再構成)やKatARC(データの空間時間相関を利用した時間分解能向上技術)などに関して、メーカー技術者や専門家との協議をふまえ、空間分解能や画質を維持した高速撮像や3D化となるようなシーケンスの調整・作成を検証した。また、T1 mappingに関しては、体動補正技術であるMOCO法を用いた定量性の検証を行った。 胎児心臓MRI用の心拍同期技術に関しては、MRI受信コイル内蔵心拍センサー(シーメ ンス社)の胎児の応用へを目指して、コイルの選定・納入に関して手続きを終えたところである。さらに、心臓同期用MRI対応ドップラー超音波システム(スマートシンク)に関しても、担当メーカー専門家との複数回のミーティングを行った。 上記の検証に関して、日本胎児心臓病学会第29回学術集会シンポジウム、SCMR2023、小児心臓MRI研究会で発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
シーケンスの作成・調整は検討し、正常ボランティアでの検証は施行できているが、実際の胎児心臓撮像に関しては、症例数がまだ不足している。また、検証が不十分なシーケンスもまだ残っている。 MRI受信コイル内蔵心拍センサーに関しては、メーカー受注は終わっているが、種々の理由によりコイルの納入が遅れている(世界的な半導体不足の影響など)。
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今後の研究の推進方策 |
シーケンスの作成・調整が不十分な検討項目に関して、専門家と協議しつつ、修正・検討を試みる。正常ボランティアや胎児心臓の症例を収集し、撮像を継続して行う。代用できるものに関しては、胎児心臓のMRI用模型を入手して行う予定である。 MRI受信コイル内蔵心拍センサーに関しては、メーカーとの協議で本年度前半には納入できる予定である。また、心臓同期用MRI対応ドップラー超音波システム(スマートシンク)に関しても、まずは試用製品の貸し出しを現在進めているところである。
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