• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

繊維芽細胞活性化タンパク質を標的としたアスタチン-211標識薬剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K07660
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

鈴木 弘行  千葉大学, 大学院薬学研究院, 助教 (70302578)

研究分担者 上原 知也  千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (10323403)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード繊維芽細胞活性化タンパク質 / PET / 核医学治療 / アスタチン-211 / アスタチン / 放射性医薬品 / アルファ線
研究開始時の研究の概要

がん組織の間質に特異的に発現している繊維芽細胞活性化タンパク質の阻害剤(FAPI)は、がん組織に特異的に集積するため放射性核種の運搬体として有用である。FAPI誘導体は体内動態が非常に速やかであり、半減期の短い治療用の放射性核種を用いることで、効率的に核医学治療がきると考えられる。そこで本申請課題では、半減期の短いα線放出核種であるアスタチン-211 (211At)を用いた標識薬剤を設計・合成し、実験動物を用いてその効果を実証することを目的とする。

研究実績の概要

がん組織の間質に特異的に発現している繊維芽細胞活性化タンパク質の阻害剤(FAPI)は、がん組織に特異的に集積するため放射性核種の運搬体として有用である。FAPI誘導体は体内動態が非常に速やかであり、半減期の短い治療用の放射性核種を用いることで、効率的に核医学治療がきると考えられる。そこで本申請課題では、半減期の短いα線放出核種であるアスタチン-211を用いた標識薬剤を設計・合成し、実験動物を用いてその効果を実証することを目的とする。本年度は、従来知られているFAPI-04の構造を基に我々が開発したアスタチン-211を安定に標識可能なネオペンチル基を導入した薬剤を設計合成し、ヨウ素-125標識した薬剤の体内動態を評価した。FAPI-04は放射性核種の導入部位として水溶性の高い金属キレートが導入されているため、薬剤設計として水溶性のアミノ酸2分子を介してネオペンチル基を導入する薬剤を合成した。FAPI-04の構造中の繊維芽細胞活性化タンパク質結合部位を合成した。従来の合成法では、精製にHPLCを多用していたが、オープンカラムで精製する新たな方法を開発し、大量合成する方法を確立した。本方法を用いて作製したネオペンチル結合FAPI誘導体のヨウ素-125標識体は、所期に予測した体内動態と異なり、肝臓や腸管への集積が観察された。これらの減少は、我々が用いたネオペンチル基の脂溶性が高く、2分子のアミノ酸では不十分と考えられた。そこで、さらなる水溶性を高めた薬剤として、3分子のアミノ酸を導入した薬剤を設計し、体内動態の評価を行った。その結果、肝臓や、腸管への集積は低減し、本薬剤設計の有用性が示された。

報告書

(2件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 211Atによるα線治療を目的としたネオペンチる基を有するFAPI誘導体の研究2023

    • 著者名/発表者名
      菅原一真、甘中健登、鈴木博元、上原知也
    • 学会等名
      第20回次世代を担う若手のためのフィジカル・ファーマフォーラム
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] がんのα線治療を目指したアスタチン-211標識FAPI誘導体の研究2023

    • 著者名/発表者名
      菅原一真、甘中健登、鈴木博元、上原知也
    • 学会等名
      第6回日本核医学会分科会 放射性薬品科学研究会 第22回放射性医薬品・画像診断薬研究会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi