研究課題/領域番号 |
22K07688
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
梅田 幸寛 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 講師 (80401975)
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研究分担者 |
石塚 全 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (50302477)
岡沢 秀彦 福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 教授 (50360813)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 免疫チェックポイント阻害剤 / 肺癌 / FLT-PET |
研究開始時の研究の概要 |
多様化する免疫治療の種類ごとに解析し、それぞれの治療法による免疫反応の変化の差を検討する。 ①統合型PET/MRIを用い、非小細胞肺癌に対するICI治療の早期効果判定を行う。治療前後にFLT-PET/MRIを行い、FLT集積やMRIにおけるADC値などのパラメーターとirRECISTによる奏効との関連、無増悪生存期間、全生存期間との関連を検討する。 ②治療前後に末梢血単核球のフローサイトメトリーを実施し、奏効症例と無効症例のimmunophenotypingを行い、腫瘍反応との関連を示す。
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研究実績の概要 |
25症例のPD-1抗体治療を行った進行非小細胞肺癌症例を対象に、治療前と治療開始2,6週後にFLT-PETを行った。脾臓のSUVmeanとSUVmax、椎体 (Th4, Th8, and Th12) のSUVmeanとSUVmax、proliferative vertebral volume (PVV), and total vertebral proliferation (TVP) を測定した。これに加えて血液検査データを収集した。これらのデータと 治療奏効の関連を検討した。 治療前の脾臓や椎体のFLT集積と治療奏効に関連は見られなかった。末梢血のneutrophil-to-lymphocyte ratioとTh8とTh12のSUVmeanに有意な正の相関がみられた (Th8: r = 0.43, P = 0.035; Th12: r = 0.48, P = 0.025)。治療前と治療開始2週間後の椎体のFLT集積の変化率と治療奏効には関連がみられなかった。一方で、治療前と6週間後の変化率では治療が無効であった群は奏効群に比較し有意に高い変化率であった(ΔTVP/body surface area (BSA)0-6: Th8, 40.7% vs. -19.0%, P = 0.029; Th12, 14.3% vs. -18.8%, P = 0.008)。脾臓のFLT集積の変化は2週後、6週後とも治療効果とは関連がみられなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究のFLT-PETでの免疫機能の評価の検討が進んでおり、現在学術誌に投稿中。 引き続き研究を遂行する。
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今後の研究の推進方策 |
引き続きフローサイトメトリーを用いた研究を開始していく予定である。
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