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社会性障害の克服を目指したオキシトシン神経系受容体の特異的画像化法開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K07691
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関浜松医科大学

研究代表者

鈴木 千恵  浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 助教 (20637285)

研究分担者 間賀田 泰寛  浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 教授 (20209399)
山末 英典  浜松医科大学, 医学部, 教授 (80436493)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードPET / オキシトシン / 受容体
研究開始時の研究の概要

オキシトシンによる社会性向上効果が注目されているが、詳細な作用機序は未解明であり、社会性障害に対する治療応用への障壁の一つとなっている。本研究課題では、オキシトシンによる社会性向上効果の分子機序解明を目的に、脳内でオキシトシンの作用が想定される受容体を標的としたPETプローブを設計・標識合成し、受容体特異的画像化法としての有用性を評価する。

研究実績の概要

オキシトシンは脳内にも分泌され、他者に対する信頼や共感、社会的記憶等の社会性の向上に関与する。自閉スペクトラム障害において、オキシトシンの経鼻投与による社会性向上効果が注目されているが、その詳細な作用機序は未解明であり、社会性障害に対する治療応用への障壁の一つとなっている。これらの背景を踏まえ本研究課題では、オキシトシンによる社会性向上効果の分子機序解明を目的に、脳内でオキシトシンの作用が想定されるオキシトシン受容体およびバソプレシン受容体を標的としたPETプローブの開発を目指す。
前年度には、オキシトシン受容体を標的としたPETプローブ候補化合物の標識合成法を開発し、げっ歯類における体内動態を評価することで、中枢受容体のイメージングに適した体内動態を示すことを確認した。一方で、低分子PETプローブの体内動態や、オキシトシン受容体の脳内分布には種差が存在することが知られていることから、前年度の成果を受け当該年度には、前年度に開発した炭素-11標識オキシトシン受容体標的PETプローブ候補化合物のカニクイザルにおける脳集積を評価した。当該候補化合物を雄性カニクイザルに静脈内投与し、投与直後より一定時間の頭部PET撮像を施行したところ、当該候補化合物は、前年度に実施した齧歯類を用いた検討と同様に投与後速やかに脳に集積し、その後の脳からの排出速度は脳の部位ごとに異なることが確認された。PETの解析方法に関する精査が完了次第、非ヒト霊長類における脳内オキシトシン受容体分布の画像化および、社会性向上を目的とする薬剤の受容体占有率評価の可能性を評価する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

オキシトシン受容体を標的としたPETプローブについて、非ヒト霊長類動物におけるPET実験を実施しており、解析に時間を要しているものの臨床応用の可能性評価に向け順調に発展していると考えられる。

今後の研究の推進方策

引き続きカニクイザルを用いたPETイメージング実験を施行し、脳内オキシトシン受容体分布の画像化および、社会性向上を目的とする薬剤の受容体占有率評価の可能性を評価する。
バソプレシン受容体標的としたPETプローブも同様に開発を進める。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] 中枢性オキシトシン受容体イメージングプローブの開発2023

    • 著者名/発表者名
      鈴木千恵、山末英典、間賀田泰寛
    • 学会等名
      日本分子イメージング学会第17回総会・学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 中枢性オキシトシン受容体標的PETプローブの開発研究2023

    • 著者名/発表者名
      鈴木千恵、山末英典、間賀田泰寛
    • 学会等名
      第63回日本核医学会学術総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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