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RNAウイルス疾患を特異的に診断する核医学検査法及びその治療薬の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K07726
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関獨協医科大学

研究代表者

中神 佳宏  獨協医科大学, 医学部, 教授 (80347301)

研究分担者 齋藤 豊  獨協医科大学, 医学部, 助教 (60766054)
加納 大輔  国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 薬剤師 (70392347)
原 孝光  群馬県立県民健康科学大学, 診療放射線学部, 教授 (70464542)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードsiRNA / COVID-19 / RNAi現象 / PET / SPECT / RNAウイルス感染症治療法
研究開始時の研究の概要

世界中で新型コロナウイルス感染症が爆発的に流行し、多くの犠牲者を出し、経済的損失も計り知れなくなっている。そして、未だ決定打となる治療法はない。一方,我々は以前、放射性同位元素でsiRNAに標識することに成功し,それを用いて遺伝子発現イメージングを得ることに成功した。今回、我々はこの成果を発展させ、RNAウイルス感染症、特に新型コロナウイルス感染症「COVID-19」を特異的に診断する新規の核医学検査法を開発する着想に至った。本研究を行うことにより,新たなRNAウイルス感染症イメージング法を開発するとともに、RNAi現象による新規のRNAウイルス感染症の治療法をも確立することが期待される。

研究実績の概要

個体における遺伝子発現を非侵襲的にリアルタイムで画像診断することができれば、病気の分子診断法としても、あるいは治療効果の確認法としても、従来にない画期的なツールになるものと期待される。従来の遺伝子発現イメージングは主に標識アンチセンスによるものや、siRNAを使用したものが散見されるものの、これまでのところ大きな進展が得られていない。一方,我々は放射性同位元素をsiRNAに標識することに成功し,それを用いて遺伝子発現イメージングを得ることに成功した。
今回、この成果を発展させ、RNAウイルス感染症、特に新型コロナウイルス感染症「COVID-19」を特異的に診断する新規の核医学検査法を開発する着想に至った。本研究を行うことにより,新たなRNAウイルス感染症イメージング法を開発するとともに、RNAi現象による新規のRNAウイルス感染症の治療法をも確立することが期待される。
まず、Idris Aらの報告に基づき、新型コロナウイルス感染症の原因ウイルスである「SARS-CoV-2」をターゲットとしたsiRNAを設計しようと試みた(Idris A et al. A SARS-CoV-2 targeted siRNA-nanoparticle therapy for COVID-19. Mol Ther. 2021 Jul 7;29(7):2219-2226.)。しかしながら、コロナ禍の影響が終息しつつあるものの、学外の専門家からの適切な助言を得られることが中々出来ず、siRNAの設計自体も予期せぬトラブルもあって思うように進まなかった。今後、コロナが終息したこともあり、学外の専門家の助言を得ながら、研究をより速やかに進めたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の原因ウイルスである「SARS-CoV-2」をターゲットとしたsiRNAを設計しようと試みたものの、昨年度同様、思うようなsiRNAの設計には至らなかった。siRNAを他社製品に切り替え、実験プロトコールの抜本的な見直しを検討しているところであるが、学外の専門家から適切な助言を得ることが出来ず、見直しについては上手くいっていないのが現状である。
また、コロナ禍が終息したものの、その影響が長引き、他施設との共同研究が滞ってしまったのみならず、本学でも研究制約が生じてしまい、研究の大幅な遅れを来している。現在、コロナが終息したこともあり、研究環境を整えるようなお一層努力したい。

今後の研究の推進方策

まず、早急に研究体制を再整備し研究の遅れを取り戻したい。siRNAの設計について、プロトコールの見直しを検討し、安定的なsiRNAの設計の確立をする必要がある。使用している細胞や試薬の変更を考慮したり、学外の感染症や分子生物学の専門家の意見を参考にしたりする必要があるだろう。
また、今の所、手付かずになっている、SARS-CoV-2レプリコンの合成についても早急に着手する。これには、Kotaki T らの方法によるが、我々の研究室で上手く合成出来なかったため、専門の外部委託業者に合成を依頼する予定である。また、これには本学にはない特殊な施設を必要とするが、国立がん研究センター東病院や横浜市立大学医学部での協力が得られそうなので、新型コロナが終息したこともあり、これらの機関と協力して研究遂行のスピードをより一層上げて遅れを取り戻していきたいと思う。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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