研究課題/領域番号 |
22K07731
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
渡邊 顕弘 日本医科大学, 医学部, 講師 (90650367)
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研究分担者 |
関根 鉄朗 日本医科大学, 医学部, 講師 (00747826)
田上 隆 日本医科大学, 医学部, 准教授 (40626272)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 短縮aMRIのマルチパラメトリック自動診断法 / 磁化率強調画像 (SWI) / 拡散テンソル画像(DTI) / Arterial spin labeling / 頭部外傷 / マルチパラメトリック診断法 / 短縮advanced MRI / 高次脳機能障害 / 自動解析法 |
研究開始時の研究の概要 |
頭部外傷における問題点の一つとして後遺症である高次機能障害があります。その画像評価には複数の先端的なMRI(磁気共鳴画像)での評価方法がありますが、撮像に時間がかかり解析が複雑であることから実用的ではないのが現状です。そこで我々はマルチパラメトリック診断法という人工知能を用いたMRIの撮影と解析技術を組み合わせることで、撮像時間を短くし、画像の解析まで自動化する手法の開発を行います。そのうえで、マルチパラメトリック診断法が実臨床における頭部外傷後の高次脳機能障害の評価において有用となるかを研究します。
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研究実績の概要 |
研究初年度に関しては、解析するためのデータ集積のプロトコル確立とデータの集積を中心に行いました。 実施計画通り、短縮aMRIのマルチパラメトリック自動診断法の確立に向けて、通常のMRIシークエンスに加え、磁化率強調画像 (SWI)による微小出血評価、拡散テンソル画像(DTI)による白質線維損傷評価、Arterial spin labeling (ASL)による脳血流評価を行いました。軽傷から重症まで20例近くの症例を集積しました。SWIやASLなどのシークエンスを組み込んでも以前の1.5T―MRIでは40分近くの時間を要していましたが、3T-MRIでは予定以上のシークエンスを組み込んでも約30分での撮像時間で行えるようになりました。今後は更に短縮を目標とするとともに、追加するべきシークエンスの検討も行っていく予定です。また、言語・理学・作業療法によるリハビリテーションにて評価は行っておりましたが、入院中に行っていた言語療法に関しても退院後に引き続いて評価を追加することが可能となった症例が増えたため、今後は長期での評価も念頭に入れております。 解析に時間を要しており、今までは学会発表や論文作成にまでは至っておりませんでしたが、本年度においてはまず症例発表を中心に行い、個々の内容を掘り下げていくことで解析の方向性を探っていく予定です。特に、脳実施の損傷部位に関しては必ずしも出血や挫傷を伴うわけではなく、最終的にWaller変性が起こり萎縮をきたすことから、直感的な画像そのものから与えられる情報だけでなく、volumeの評価を経時的に行っていくことでの後ろ向き評価を追加することでより機能評価との結びつきが得られる可能性が出てきました。そのうえで受傷当時の様々なシークエンスを自動解析に落とし込むことでより明確な結果に結びつけられるものと考えております。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現時点において、長期的に外来でfollow upしている症例は増えつつはありますが、純粋な頭部外傷の症例で、本研究の対象となる条件を満たしている症例に関しては、自動解析に至るまでの症例数にはやや足りない状況です。重症頭部外傷の症例で、高齢者が増えつつあることで生命予後が悪く、評価に至っていない症例が多いことも原因になっているものと思われます。
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今後の研究の推進方策 |
少しずつではありますが、順当にデータは蓄積できつつあり、データ集積の継続とともに、個々の症例を深めて評価を行っていくことが必要であると考えております。まずは症例発表を通じ評価すべきシークエンスや方法を突き詰めていく予定です。
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