研究課題/領域番号 |
22K07765
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
平澤 裕美 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (10451717)
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研究分担者 |
対馬 義人 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20375546)
樋口 徹也 群馬大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (60323367)
高橋 綾子 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (60375558)
勝又 奈津美 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (50588811)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 誤嚥 / 唾液腺シンチ / 咳テスト |
研究開始時の研究の概要 |
肺炎は未だ死因の上位にあり、なかでも誤嚥による肺炎は高齢者肺炎の70%以上を占める。誤嚥性肺炎のリスクを正確に判断するためにはまず誤嚥の有無を正しく診断する必要がある。唾液腺シンチグラフィーは唾液腺機能を調べるための検査であるが、検査薬は唾液とともに分泌されるためその分布は唾液の分布に一致する。本研究はこの唾液の分布を活用し誤嚥の有無を正確に診断できるかを確認することを目的とする。誤嚥がない方を対象として1段階目、誤嚥がある方を対象として2段階目を行う。3段階目では誤嚥の有無について調べたことがない方を対象として正確に診断できるか検証的試験を行う。
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研究実績の概要 |
第1段階の研究(正常例)について研究計画書を作成し、自施設の倫理員会にて審査を受け承認を受けた。当初唾液腺シンチのみ対象としていたが、計画書作成の段階で研究分担者にて協議の結果、甲状腺のテクネシンチでも同様の核種を使用しており、研究対象とできるとの判断となった。 第1段階の研究では保険診療にて唾液腺シンチ、甲状腺(テクネ)シンチを受ける患者に保険診療での撮影終了後、当日検査後と翌日の朝、胸部の撮影を研究で追加撮影する。唾液腺シンチの依頼が最も多い耳鼻科と甲状腺テクネシンチの依頼が多い内分泌内科と放射線診断核医学科の医師に協力依頼の説明を行った。 研究を開始し唾液腺シンチ施行予定の複数の患者に説明するも一人も承諾は得られなかった。 そこで再度分担者で検討を行った。当初の計画書では唾液の分泌が低下するシェーグレン症候群疑いの患者は除外していた。しかし、研究の遅れが生じており、分担者で相談シェーグレン症候群疑いの患者も対象者に組み入れるよう研究計画書の変更申請を行った。分担者で相談した内容としては唾液の分泌が減少したとしても誤嚥の有無のみを確認するのであれば問題ないという結論となった。 研究計画をの変更を申請、変更申請の承諾得られたため、シェーグレン症候群疑いの唾液腺シンチ依頼が最も多い膠原病を患者を担当する内科への協力依頼の説明を行った、また、入院にて検査を施行する患者さんに積極的に依頼を行うために核医学検査室担当の放射線診療技師にも説明し、検査依頼の連絡が来た時点で研究分担者に連絡を依頼する等、研究協力者の確保のために様々な対応をおこなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
【医師の働き方改革】があるが、臨床診療等の業務は優先させなくてはならず、研究のエフォートが減少してしまったことがまず挙げられる。 また、遅れていたが研究自体は開始できていたのだが、予想外に研究協力を依頼した患者さんからの承諾を得ることができなかったのが遅れの最大の原因である。撮像時間が10分と短いのだが、翌日にも来院してもらうということはハードルが高く承諾が得られなかった。
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今後の研究の推進方策 |
研究は遅れているため、以下のような対策を考えている。また、行っている。 1.第一段階(誤嚥がないと思われる場合は唾液が胸部に集積しないことを確認するコントロールスタディー)の予定を10名としていたが、5名でも十分であると考える。 2.第2段階の研究(誤嚥性肺炎を起こした患者もしくは内視鏡や透視の検査で誤嚥があることが確認できている患者で唾液が肺に集積することを確認する)は第1段階と平行して行っても問題がないと考え、第2段階の研究を2024年の半ばまでには開始する。誤嚥性肺炎で入院した患者を対象とするため、第1段階(外来患者)よりは研究協力者を得られると考えている。予定は10名であるが、5名でも十分であると考えいている。 3.第3段階の研究をなるべく円滑に進めるため、対象となる患者(誤嚥が疑われるが内視鏡や透視の検査で誤嚥が確認できない、またはそれらの検査を行っていない等)の主治医でとなる呼吸器内科やリハビリテーションを担当する科にはすでに研究の内容、協力について説明をすでに一部開始した。
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