研究課題/領域番号 |
22K07776
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
小澤 良之 藤田医科大学, 医学部, 教授 (90569005)
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研究分担者 |
原 眞咲 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (50244562)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | Dual energy / CT / diagnosis / 縦隔腫瘍 / デュアルエナジー / 電子密度 |
研究開始時の研究の概要 |
縦隔腫瘍は胸腺腫、胸腺癌、前縦隔原発悪性リンパ腫など稀な腫瘍群だが各々の治療戦略は異なる。しかし治療前評価で施行される縦隔腫瘍の臨床画像は部位・形状・内部性状等が類似することも多い。CTにおけるデュアルエナジーイメージング法を用いた電子密度画像は新たに病変内の電子密度情報も得られるため、新たな画像的鑑別法の1つになりうるが、縦隔腫瘍へ有用性の検証はされていない。本研究では、 縦隔腫瘍に対する電子密度画像解析のための撮像プロトコルを樹立し、病理像、術中所見結果と照合し縦隔腫瘍に対する術前画像診断法を確立することを目的としている。
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研究実績の概要 |
Dual energy computed tomography (CT) imaging 法から作成される画像において、その画像に生じるノイズの低減は画像診断や画像データ解析における精度の向上への寄与につながり、より正確で頑強な画像解析を施行するためには重要な技術の1つである。Dual energy CT imaging 法を用いることによって再構成された画像に、ノイズ低減を施さないオリジナルCT画像、ノイズ低減技術を併用したノイズ低減CT画像を作成したのちに、1 mm slice thicknessのthin slice CT画像におけるregion of Interest (ROI) 内のCT値を測定することによる客観的な評価を引き続き施行した。各構造に設置したROI内のCT値測定によって得られた客観的データを解析した結果、オリジナルCT画像と比較して、ノイズ低減併用CT画像ではstandard deviation (SD) の値は有意な低下を示し、客観的にノイズの低減効果が得られることが確認された。Signal to noise ratio (S/N比) およびContrast to noise ratio (C/N比)についても、オリジナルCT画像との比較において、ノイズ低減併用CT画像において有意な上昇が認められ、画質向上に対する効果があると考えられた。Dual energy CT imagingの1つに仮想単色画像があるが低KeV条件では画像ノイズの増加による画質低下が特に問題となる。上記ノイズ低減法はこの低keVにおけるノイズ増加を効果的に抑えることが確認された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
画像解析法の安定化につき現在、評価と調整中であるため。
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今後の研究の推進方策 |
最近の発表されたデュアルエナジーCT、電子密度画像および他CT技術に関する論文から得た知見を用いて、実際の縦隔病変における鑑別法への応用とその有用性の確認を引き続き進めていく予定である。
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