研究課題/領域番号 |
22K07796
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
冨田 晃司 岡山大学, 大学病院, 助教 (10823883)
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研究分担者 |
宇賀 麻由 岡山大学, 大学病院, 助教 (20580202)
櫻井 淳 岡山大学, 大学病院, 教授 (30444657)
平木 隆夫 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (50423322)
松井 裕輔 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (50614351)
生口 俊浩 岡山大学, 保健学域, 教授 (90423293)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 肺癌 / マイクロ波焼灼 / MWA / 肺がん / heat sink effect / マイクロ波 |
研究開始時の研究の概要 |
この研究は、手術での治療が難しい、あるいは手術を拒否している肺がん患者さんの肺がんをマイクロ波焼灼術(MWA)で治療する研究です。これまで肺がんの治療に使われてきたラジオ波焼灼術よりも、MWAが短時間で大きな範囲を治療することができるため、再発が起こりにくい可能性があります。 令和4年度から6年度にかけて10人の患者さんの治療を行い、治療の安全性と有効性を調べる研究です。
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研究実績の概要 |
本研究は外科的切除不応・不適の肺悪性腫瘍に対する経皮的肺マイクロ波焼灼術の有効性及び安全性を確認する単施設単群前向きオープン試験である。本邦におけるStageⅠ非小細胞肺がん及び原発巣や肺外転移が制御されている転移性肺腫瘍に対する治療としては、外科的手術の占める割合が大きい。一方で、耐術能が無い、あるいは手術拒否などで手術適応とならない患者も多く存在し、手術に替わる治療選択肢の拡充が必要と考えられる。耐術能が無い、あるいは手術を拒否している患者の原発性肺がんや肺転移に対してラジオ波焼灼術が広く行われている。しかし、腫瘍が血管や気管支に接していると、焼灼の温度が下がることにより再発の危険性が高まるという欠点を有している。マイクロ波焼灼術はラジオ波焼灼術よりも短時間で大きな焼灼範囲が得られることから、上記の欠点を克服できる可能性がある。 本年度までに6患者に対して焼灼術を行い、重篤な有害事象なく退院することができた。経過観察期間内に再発は認めておらず、安全性と有効性の評価が行えた。 2024年度も引き続き患者の登録を進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は10症例の登録を予定しており、2023年度までに合計6症例の登録が完了した。2024年度も引き続き患者の登録を行っていく予定であり、論文作成に向けて邁進していく。
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今後の研究の推進方策 |
これまでは肺腫瘍に対するラジオ波焼灼術、マイクロ波焼灼術のいずれもが保険適用外であったが、2022年9月よりラジオ波焼灼術が保険適用となった。 マイクロ波焼灼術の費用負担が相対的に大きくなることから、研究の意義や有効性について患者とよく話し合って症例の登録を進めていく予定である。
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