研究課題/領域番号 |
22K07806
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
長尾 充展 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (60533081)
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研究分担者 |
宇都 健太 日本大学, 医学部, 准教授 (80318071)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | FDG-PET / 心サルコイドーシス / 心室性不整脈 / ブドウ糖代謝率 / 半導体PET |
研究開始時の研究の概要 |
心室頻拍に対する高周波カテーテルアブレーションは、多くの患者において完治に至らない。その原因は、病変を貫通する十分なエネルギーを与えられないこととされる。また手技に伴う心室穿孔などの合併症の危険がある。これらの限界を克服するため体幹部定位放射線治療によるアブレーション治療が開発された。しかしアブレーション標的病変を電気生理学的検査と同様の精度で同定するイメージングは確立されていない。本研究では、FDG-PETパラメトリック解析から得られたブドウ糖代謝率を利用し低侵襲・安全な心室性不整脈起源イメージを開発する。
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研究実績の概要 |
心臓サルコイドーシス患者に対しての半導体PET装置を使ったFDG-PETダイナミック撮影プロトコールを確立し、心臓サルコイドーシス患者データの収集を継続している。FDG-PETダイナミックデータをパラメトリック解析し、病変のブドウ糖代謝率及び従来のSUV値を投影したイメージを再構成することに成功している。分解能に優れ病変の輪郭鮮明化されたブドウ糖代謝率画像は、病変の分布と局在が従来のSUV画像より明確になる。この特徴を活かして房室ブロックや心室頻拍など不整脈基質とブドウ糖代謝率画像における病変との対比を進めている。特に病変分布として心室中隔、乳頭筋、左室心外膜等に分類して不整脈基質との関連を検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
患者データの収集は順調に進んでいる。新たに考案したブドウ糖代謝率画像は病変の検出において、従来のSUV画像より優れていることを国際学会等で報告している。ブドウ糖代謝率画像の病変と電気生理学的検査との位置関係を専門家でなくても理解できる様に、心室のpolar mapで表示することを考案中である。
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今後の研究の推進方策 |
心臓電気生理検査から得られたCARTOマップによる電気生理学的な異常とブドウ糖代謝率マップによる病変との一致性を検討する。一致性が確認されればFDG-PETブドウ糖代謝率を利用した不整脈基質同定システムとして特許申請を考慮する。
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