研究課題/領域番号 |
22K07832
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
原 真理子 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 免疫アレルギー・感染研究部, リサーチアソシエイト (30744552)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | PFAPA症候群 / inflammasome / 口蓋扁桃 |
研究開始時の研究の概要 |
PFAPA症候群は、inflammasomeの異常活性が炎症に関与しており、扁桃炎の随伴や扁桃摘出術の有効性から、炎症と扁桃との関与が示唆されるが、扁桃組織内でinflammasome活性が起きているかは明らかにされていない。また、規則的な発熱周期の機序も未解明である。本研究では、扁桃組織においてinflammasome活性を担う責任細胞を同定し、その細胞比率変化や機能亢進について解析を行う。さらに、inflammasomeの関与する炎症サイクルが扁桃組織内で経時的に起きているかを検討する。これにより、扁桃炎や発熱周期の機序を示し、扁桃摘出術が病態に基づいた治療法として確立されることを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、PFAPA患児の扁桃組織ではinflammasomeの異常活性を伴う炎症サイクルが起きているという仮説に基づき、扁桃組織で繰り返し起こる炎症が発熱周期と関連していることを明らかにし、扁桃摘出術が病態機序に基づく治療法として確立されることを目的としている。 手術により摘出した扁桃組織からmononuclear cellsを分離し、inflammasome活性を誘導すると、発熱直後に摘出した群は、間欠期に摘出した群よりも有意にIL1bを産生する傾向があり、扁桃摘出時期によって炎症応答が異なる可能性が示唆された。また、組織学的な検討では、濾胞面積と扁桃摘出の時期が相関を持つ傾向が示され、さらに、PFAPAではコントロール群よりも有意に胚中心面積が小さい傾向があった。以上の予備検討から、炎症に関与する責任細胞は発熱周期に応じて経時的な変化を持つ可能性があり、扁桃を摘出した時期をパラメータとし、さらに濾胞や胚中心の形成に関連する細胞群に着目することで、本疾患の炎症病態や発熱周期の機序が明らかとなる可能性が考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
疾患群と対照群について目標とするサンプル数を収集することができた。 また、扁桃を構成する細胞分画を測定、比較するための予備検討を行い、本試験の準備を進めた。
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今後の研究の推進方策 |
Flow Cytometryによって扁桃mononuclear cellsの全体の細胞比率を解析し、各細胞群におけるinflammasome活性についても測定する。これらについて、コントロール群との比較、また摘出時期による比較を行い、責任細胞を同定する。また、責任細胞や関連する細胞群の局在について病理組織学的な検討を行う。責任細胞とそのinflammasome活性が、炎症サイクルとどのように関連しているかを検討する。
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