研究課題
基盤研究(C)
申請者は、これまでの基盤研究(C)(H28-30)(H31-R3)によって、SMAの患者から疾患特異的iPS細胞を樹立し、その患者iPS細胞由来の神経細胞を用いて、試験管内でその病態を模倣し、各種薬剤の効果を確認することに成功した。さらに、背景の異なる多数のSMA患者のiPS細胞を樹立するとともに、ルフィナミドやラモトリギンがⅡ型やⅢ型、ビガバトリン塩酸塩がⅠ型の患者のSMN遺伝子の発現を上昇させることも見出した。本研究では、これらの研究成果をさらに発展させて、遺伝的背景や臨床的背景の異なる多数のSMA患者のiPS細胞由来の試験管内疾患モデルを用いて、薬剤応答性の個人差の要因を解明することが目的である。