研究課題/領域番号 |
22K07869
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
早川 誠一 広島大学, 病院(医), 助教 (60815314)
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研究分担者 |
岡田 賢 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (80457241)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 新生児 / 慢性肺疾患 / 間葉系幹細胞 / 21トリソミー / 新生児慢性肺疾患 / 細胞療法 |
研究開始時の研究の概要 |
早産児の長期的な予後の改善には新生児慢性肺疾患に対するより効果的な治療法の開発が必要である。新生児慢性肺疾患に対して間葉系幹細胞(MSCs)を用いた細胞療法の有効性が報告されているが、細胞ソースの選択や投与前の細胞処理方法を用いてより効果的な治療の開発が必要である。本研究では、インターフェロンγで刺激したダウン症候群臍帯由来の間葉系幹細胞を細胞ソースとして選択し、慢性肺疾患モデルマウス用いて治療効果を検証する。
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研究実績の概要 |
本研究では、新生児慢性肺疾患に対する間葉系幹細胞を用いた細胞療法の治療効果をさらに改善することを目的とし、間葉系幹細胞に対してインターフェロンγ刺激による細胞処理と、21トリソミー臍帯由来間葉系幹細胞を細胞ソースとして選択することで治療効果の違いの検証することを計画している。 令和5年度は臍帯由来間葉系幹細胞の単離・増殖、21トリソミー臍帯由来と健常ヒト臍帯由来間葉系幹細胞の表現型の解析と慢性肺疾患モデルマウスの作製、間葉系幹細胞を用いた細胞療法の検討を行う予定としていた。 臍帯由来間葉系幹細胞は、同意を取得後に分娩時に臍帯を採取し、凝血塊、羊膜、臍帯動静脈を除去した臍帯を数mm大に細断し、プラスチックディッシュに固定し10%牛胎児血清含有DMEMを用いて培養を行った。P4まで継代を行い、間葉系細胞の表現型として特異的表面抗原、活性化T細胞抑制能を評価した。さらに間葉系幹細胞をINFγにて48時間刺激し、表現型の解析を追加した。追加実験のため、INFγ刺激後の培養液を保存した。間葉系幹細胞の分離増殖は達成できているが、21トリソミー臍帯由来の間葉系幹細胞の分離増殖が達成できておらず、中絶例も対象として21トリソミー臍帯由来の間葉系幹細胞の採取を検討している。高濃度酸素暴露によるCLDモデルマウスの作製の準備を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和4年度に予定してた実験の実施が不十分であったこと、診療などへの時間配分が多くなったことから、令和5年度に予定していた実験も遅れております。妊娠中に21トリソミーと判明している分娩の機会がなく、21トリソミーの臍帯が採取困難であったことも進捗が遅れている理由となっています。
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今後の研究の推進方策 |
21トリソミー臍帯由来MSCsの採取が喫緊の問題であり、堕胎例も含めて、臍帯由来MSCsの分離・増殖が可能か検討することを計画している。慢性肺疾患モデルマウスの作製準備は進行中であり、令和6年度前半までにモデルマウス作成を確立し、細胞療法の検討を開始していく。
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