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胎児の左右軸形成異常を引き起こす糖尿病母胎環境と分子メカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 22K07871
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関九州大学

研究代表者

北島 桂子  九州大学, 医学研究院, 助教 (00332784)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードWntシグナル / 左右軸 / CRISPR-Cas9 / 妊娠糖尿病 / 糖尿病 / マウス初期胚
研究開始時の研究の概要

本研究課題では、糖尿病が引き起こす左右軸関連奇形について以下の2つの学術的問いを設定し、研究を遂行する。
(1) 糖尿病母体から得られる胎児ではNotchシグナル、Wntシグナル、Ca2+シグナル、レチノイン酸シグナルに異常をきたしているのか?
(2) 左右軸形態異常が血中グルコース濃度に起因するのか、その他の代謝産物によるものなのか?

研究実績の概要

研究代表者はWntの阻害因子であるSecreted Frizzled Related Protein (Sfrp)がマウス胚で左右非対称に発現することを見出した。Sfrpスーパーファミリーのうち、8日胚の側板中胚葉で発現する Sfrp1、Sfrp2、Sfrp5に着目し、それぞれの側板中胚葉における発現を制御するシス配列を特定するため、ChIP-Atlasを用いて候補領域を絞り込んだ。まずSfrp5の側板中胚葉エンハンサー(LPME)領域を約500bpに特定し、Sfrp5_LPME-hspLacZトランスジェニック8.0日胚の側板中胚葉におけるレポーター活性を確認した。続いてCRISPR-Cas9法を用い、Sfrp1-/-; Sfrp5-/-二重変異マウスにSfrp5ΔLPMEの変異を導入したSfrp1-/-; Sfrp5Δ/-マウスを作製し、Sfrp1-/-; Sfrp2+/-; Sfrp5-/-と交配して最終的にSfrp1-/-, Sfrp2+/-; Sfrp5Δ/Δマウスを作出する。
またWnt3aの原条エンハンサーの解析について、Wnt3aの原条エンハンサーPSE1に変異を入れたWnt3aΔPSE1/ΔPSE1マウスを作出したが、出生仔の尾長などの表現型は得られな かった。もう一つの原条エンハンサーPSE2にも変異を入れたWnt3aΔPSE1/ΔPSE1;ΔPSE2/ΔPSE2の作出を試みている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

Wnt3aの原条エンハンサーPSE2に変異を入れたWnt3aΔPSE2/ΔPSE2マウスをCRISPR-Cas9法で作出した。これまでに複数の変異パターンの系統が得られたが、ΔPSE2により8日胚の原条で発現が減弱したマウスはを欠失したマウス系統は得られておらず、実験の進行が遅れている。
またSfrp1-/-; Sfrp2+/-; Sfrp5Δ/Δマウスの作出には数世代の交配と繁殖が必要なため、実験が遅れている。

今後の研究の推進方策

Wnt3aΔPSE1およびWnt3aΔPSE2それぞれ単独では8日胚の原条におけるWnt3aの発現に変化が見られないため、Wnt3aΔPSE1/ΔPSE1; ΔPSE2/ΔPSE2の二重変異マウスを作出し、8日胚の原条におけるWnt3a発現の変化を検証する。その後、Wnt3aΔPSE1/ΔPSE1;ΔPSE2/ΔPSE2マウスをWnt3a KOマウスと交配し、ダブル変異胚、トリプル変異胚の表原型を解析することで、Wnt3aのPSE1、PSE2それぞれのエンハンサー 活性を評価する。
Sfrp1-/-;Sfrp2+/-; Sfrp5Δ/Δマウス系統を作出したのち、左右軸関連遺伝子の発現や、心臓形態に影響を与えるかを確認する。Sfrp1とSfrp2のLPMエンハンサーについても引き続き特定を 試みる。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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