研究課題/領域番号 |
22K07929
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
諫山 哲哉 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 周産期・母性診療センター, 診療部長 (80818146)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 早産児 / 新生児死亡 / 低中所得国・途上国 / アジア / コホート研究 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、申請者(諫山)が代表を務めるアジアの8か国が参加する新生児医療の共同研究グループ AsianNeo (https://asian-neo.org/)の基盤を用いて、参加国の極早産児の予後や、予後関連因子を調査、国家間で比較することが目的である。まず、AsianNeo参加8カ国の極早産児患者登録データベースを結合し、国毎の極早産児の予後を評価する(研究①)。次に、この患者データに、AsianNeo参加施設を対象に行った施設毎の診療体制・方法に関する施設アンケートの結果を結合し、それらと極早産児の予後との関連を検討する(研究②)。
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研究実績の概要 |
本研究は、研究代表者(諫山)が2020年に設立した東・東南アジアの新生児医療の共同研究グループ AsianNeoを基盤として、参加国の極早産児の予後や、予後関連因子を調査することが目的である。AsianNeoは、2023年1月に新たにスリランカが参加し、計9か国となった(他は、日本、韓国、台湾、シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン)。2022年度は、AsianNeoの中で、既存の極早産児患者登録データベースを有する4カ国(日本、台湾、タイ、マレーシア)の2015-2020年出生児のデータベースを統合し、後方視的なAsianNeo極早産児データベースを作成した。このうち、在胎29週未満の早産児計23114人のデータを解析した。日本12752人、台湾2982人、タイ403人、マレーシア6977人が含まれた。在胎週毎の、死亡率、主要合併症率(重症脳室内出血、壊死性腸炎、慢性肺疾患、未熟児網膜症)の国毎の比較を行い、大きな国家間の違いがあることが明らかとなり、特に在胎週数が小さい児で違いが大きいことが分かった。今後、この解析結果を論文化して、国際医学雑誌にて公表予定である。更に、シンガポールも後方視的極早産児データを提供することができることになり、今後、計5か国のデータベースとなる予定である。 AsianNeoでは、本研究課題の推進のために、毎月一回、各国代表者が参加するWeb会議を行っている。更に、2023年2月14日にタイのバンコクにおいて、第一回AsianNeo会議(対面)を行い、各国代表者(各国2-4人)が参加して、本研究課題の現状と今後の計画などを話し合うことができた。尚、AsianNeoプロジェクトのプロトコール論文が完成し、2023年5月に国際医学雑誌に提出予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
4か国の極早産児データベースデータを統合することができ、AsianNeoデータベースを作成することができた。更に、今後、シンガポールも追加して5日国のデータベースにできることとなった。 毎月1回のWeb会議に、AsianNeo9か国の代表者が参加し、研究の進捗や今後の発展について話合いができている。また、第一回の対面でのAsianNeo代表者会議をバンコクで開催することができた。
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今後の研究の推進方策 |
4カ国(日本、台湾、タイ、マレーシア)の極早産児データベース23114人のアウトカムデータを解析している。今後、解析結果を論文化して、国際医学雑誌にて公表予定である。また、様々なアウトカムのリスク因子の解析も行う予定である。更に、シンガポールの追加データも加えて、今後、計5か国のデータベースとする予定である。 以前AsianNeoで行った、NICUの人的物的資源や極早産児の診療方法の施設レベルの質問紙調査の結果と、今回作成した極早産児患者データベースとを統合し、NICUの資源や診療方法とアウトカムとの関連も検討していく予定である。 今年度は、10月に東京で、2月にバンコクで、AsianNeoの対面会議を行う予定である。
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