研究課題/領域番号 |
22K07938
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
福村 忍 札幌医科大学, 医学部, 講師 (30718341)
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研究分担者 |
津川 毅 札幌医科大学, 医学部, 教授 (00631863)
佐々木 祐典 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (20538136)
長濱 宏史 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (20725676)
本望 修 札幌医科大学, 医学部, 教授 (90285007)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 再生医療 / てんかん / 骨髄間葉系幹細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は既に、けいれん重積後にてんかんを生じる動物モデルに対して、けいれん重積後早期に骨髄幹細胞 (mesenchymal stem cell: MSC)を経静脈的に移植することにより、てんかん発症を予防できることを明らかにした。本研究では、この成果をさらに発展させ、けいれん重積後にてんかん・認知機能低下を発症させた“慢性期てんかん”モデル動物に、MSC治療を行い、より臨床像に近いてんかん、認知機能低下への治療効果の検討、および形成されたてんかん回路に対する治療メカニズムの解明を行う。
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研究実績の概要 |
本研究では、てんかんモデル動物の慢性期にMSCを経静脈的に移植することにより、MSCのてんかんの治療効果、認知機能への改善効果の検討を行う。また、その機序として、MSCが形成された異常神経回路を正常化するメカニズムを解明することを目的とする。 既に発症したてんかんに対するMSC治療の有効性をてんかん治療の観点から、けいれん重積後にてんかん発作を形成したラットに対し、MSCを経静脈的に投与し、てんかん発作の減少効果を検討した。 重積後55日から60日まで(投与前)、重積後91-95日(投与30日後)をそれぞれ1日12時間ビデオモニタリングし、自発けいれん数をを各群で比較検討したところ、MSC群は、Vehicle群と比べ有意に減少していた。 重積後55日から60日まで(投与前)、重積後91-95日(投与30日後)をそれぞれ1日12時間ビデオ脳波モニタリングし、睡眠時1時間当たりの間欠期Spike数減少を各群で比較検討したところ、MSC群は、Vehicle群と比べ、変化を認めなかった。 重積後55日から60日まで(投与前)、重積後91-95日(投与30日後)をそれぞれ1日12時間ビデオ脳波モニタリングし、12時間当たりの脳波上の潜在発作数減少を各群で比較検討したところ、MSC群は、Vehicle群と比べ、減少傾向を認めた。 MSCは、けいれん重積後の慢性期のてんかんに対し、けいれん数および脳波上の興奮性を軽減させるに有効であると考えられた。現在、統計的処理およびMRI画像、組織的な差を検討しているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
けいれん重積後慢性期モデルは確立し、MSC投与群とDMEM投与群とで、けいれん頻度の差および脳波所見の差を認めている。現在統計的処理および画像、組織的な差を検討しているところである。
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今後の研究の推進方策 |
今後、認知機能を種々の行動評価を組み合わせることで多角的に治療効果とそのメカニズムを解析していく予定である。特に、組織的解析として、海馬の神経系細胞数および苔状線維発芽、GABAニューロン数、樹状突起棘数等を評価する予定である。また7T-MRIを用いて、脳体積の変化、皮質、白質、辺縁系の体積の割合の変化を経時的に評価していくことが可能と考えている。
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