研究課題/領域番号 |
22K07940
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
宮地 充 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40584983)
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研究分担者 |
家原 知子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20285266)
土屋 邦彦 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90381938)
菊地 顕 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任講師 (40453104)
吉田 秀樹 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10643546)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 横紋筋肉腫 / PLAGL1 / FOXO1 / 融合遺伝子 |
研究開始時の研究の概要 |
小児で最も頻度の高い軟部悪性腫瘍である横紋筋肉腫は、組織型として胞巣型と胎児型に大別される。胞巣型では、PAX3-FOXO1、PAX7-FOXO1の二つの融合遺伝子が同定されており、腫瘍化に寄与している。今回、我々は胞巣型の症例で認められた染色体転座を解析し、新規融合遺伝子PLAGL1-FOXO1を同定した。レトロウイルス発現系を用いて、本融合遺伝子の機能解析を行い、特にPAX3-FOXO1との差異、共通点について検討し、依然予後の極めて不良なPAX3-FOXO1陽性横紋筋肉腫の病態、発生における分子機構を解明する。
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研究実績の概要 |
令和4年度は、まず、PLAGL1-FOXO1融合遺伝子の全長をPCR増幅し、クローニングした。クローニングされたPLAGL1-FOXO1融合遺伝子の全長の配列が正しい配列であることをSangerシーケンスにて確認した。次にPLAGL1-FOXO1融合遺伝子をGFPベクターにサブクローニングし、293細胞株にトランスフェクションし、細胞内局在を確認した。蛍光顕微鏡で観察したところ、コントロールベクターを導入した細胞では、細胞全体に蛍光を認めたのに対して、PLAGL1-FOXO1融合遺伝子をサブクローニングしたGFPベクターを導入した細胞では蛍光が核内に局在していることが確認された。PLAGL1-FOXO1融合遺伝子は、PLAGL1遺伝子のDNA結合ドメインが保持されていることから、核内の局在が予想され、予想と合致した結果であった。FLAGベクターにもPLAGL1-FOXO1融合遺伝子をサブクローニングし、293細胞株に強制発現させたが、PLAGL1-FOXO1融合遺伝子の塩基長が長いためか、トランスフェクション効率が悪く、ウエスタンブロッティング法によるPLAGL1-FOXO1タンパクの同定には至らなかった。マウス筋芽細胞株であるC2C12細胞株やマウス線維芽細胞株である3T3細胞株のPLAGL1-FOXO1安定発現細胞株を作成するため、PLAGL1-FOXO1融合遺伝子をMSCVベクターにサブクローニングし、PLAGL1-FOXO1融合遺伝子の全長の配列が正しい配列であることをSangerシーケンスにて確認した。令和5年度以降、このベクターを用いて、C2C12細胞株や3T3細胞株のPLAGL1-FOXO1安定発現細胞株を作成し、PLAGL1-FOXO1融合遺伝子の機能解析を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
PALGL1-FOXO1融合遺伝子のクローニング、ベクターへのサブクローニングに時間を要し、やや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度以降、MSCVベクターを用いて、C2C12細胞株や3T3細胞株のPLAGL1-FOXO1安定発現細胞株を作成し、PLAGL1-FOXO1融合遺伝子の機能解析を行う。
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