• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

潰瘍性大腸炎患者における直腸リンパ球の表面発現に基づいた治療効果予測法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22K07962
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関岡山大学

研究代表者

岩室 雅也  岡山大学, 大学病院, 助教 (30645403)

研究分担者 白羽 英則  岡山大学, 大学病院, 講師 (40379748)
高原 政宏  岡山大学, 大学病院, 助教 (80738427)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード潰瘍性大腸炎 / フローサイトメトリー / 直腸粘膜リンパ球 / 抗体製剤 / セントラルメモリーT細胞
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、潰瘍性大腸炎の治療薬の効果を予測できる因子を解明することである。この目的のため、潰瘍性大腸炎の患者において、治療薬変更前の直腸粘膜から、内視鏡生検材料を用いてリンパ球を分離し、フローサイトメトリー法で表面抗原を解析する。セントラルメモリーT細胞およびNKT細胞の比率と、治療効果を比較する。

研究実績の概要

本研究では、申請者らが開発した内視鏡生検材料(消化管粘膜)から安定的にリンパ球を分離し、フローサイトメトリーで解析する独自の方法を用い、潰瘍性大腸炎の直腸粘膜リンパ球を解析している。
これまでに抗体製剤やヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤を未使用の潰瘍性大腸炎患者22例、原発性硬化性胆管炎合併患者6例、抗体製剤であるベドリズマブ使用中患者7例、アダリムマブ使用中患者3例、JAK阻害剤であるウステキヌマブ使用中患者4例を対象として、大腸内視鏡検査の際に直腸粘膜リンパ球および末梢血リンパ球を分離し、フローサイトメトリーを用いてリンパ球の総数を計測するとともに、リンパ球の細胞表面抗原を解析した。
具体的には、セントラルメモリーT細胞(CD45RA陰性CD62L陽性T細胞)およびNKT細胞(CD56陽性T細胞)を解析した。各患者で治療効果の指標、具体的には、大腸内視鏡検査の3か月後までの血便回数、下痢回数、腹痛の有無、発熱の有無、炎症反応(CRP、赤血球沈降速度)の5項目を調査し、これらの治療効果の指標と、直腸粘膜リンパ球の構成を比較検討するため、今後も症例数の上積みを行う予定である。
また腸管の炎症性腸疾患に関する検討として造血幹細胞移植後患者の移植関連腸管微小血管障害(intestinal transplant-associated microangiopathy)に対してフローサイトメトリー解析を行い、それらの臨床的特徴をまとめ、論文報告した(Iwamuro M, et al. BMC Gastroenterol 2024, PMID: 38649868)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究では、潰瘍性大腸炎患者において直腸粘膜リンパ球の分離・解析を行っており、これまでに潰瘍性大腸炎患者51例を対象として直腸粘膜リンパ球および末梢血リンパ球を分離し、フローサイトメトリーを用いてリンパ球の総数を計測するとともに、リンパ球の細胞表面抗原を解析した。全ての患者でセントラルメモリーT細胞(CD45RA陰性CD62L陽性T細胞)およびNKT細胞(CD56陽性T細胞)を解析できているが、統計学的解析のためにはさらなる症例の上積みが必要であるため、適格症例のエントリーを積極的に行う予定である。

今後の研究の推進方策

引き続き抗体製剤(ベドリズマブ、アダリムマブ)やヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤(ウステキヌマブ)を使用中の潰瘍性大腸炎患者、およびこれらの薬剤を未使用の潰瘍性大腸炎患者を対象として直腸粘膜リンパ球と末梢血リンパ球を分離し、フローサイトメトリーを用いてリンパ球の総数を計測するとともに、リンパ球の細胞表面抗原を解析する。具体的には、セントラルメモリーT細胞(CD45RA陰性CD62L陽性T細胞)およびNKT細胞(CD56陽性T細胞)を解析する。各患者で治療効果の指標、具体的には、大腸内視鏡検査の3か月後までの血便回数、下痢回数、腹痛の有無、発熱の有無、炎症反応(CRP、赤血球沈降速度)の5項目を調査する。最終的には、これらの治療効果の指標と、直腸粘膜リンパ球の構成を比較検討する予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Endoscopic manifestation of intestinal transplant-associated microangiopathy after stem cell transplantation2024

    • 著者名/発表者名
      Iwamuro Masaya、Ennishi Daisuke、Fujii Nobuharu、Matsuoka Ken-ichi、Tanaka Takehiro、Inokuchi Toshihiro、Hiraoka Sakiko、Otsuka Motoyuki
    • 雑誌名

      BMC Gastroenterology

      巻: 24 号: 1 ページ: 140-140

    • DOI

      10.1186/s12876-024-03221-y

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi