研究課題/領域番号 |
22K07967
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
山本 博徳 自治医科大学, 医学部, 教授 (10311937)
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研究分担者 |
矢野 智則 自治医科大学, 医学部, 教授 (30438634)
永山 学 自治医科大学, 医学部, 助教 (80741347)
三浦 光一 自治医科大学, 医学部, 教授 (90375238)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | クローン病 / 腸内細菌 / 大腸菌 / バクテリーファージ / ファージ |
研究開始時の研究の概要 |
クローン病(Crohn’s disease; CD)は難治性疾患で、特に小腸はその主座となることが多い。CDの原因として腸内細菌が注目されているが、これまでの研究の多くが糞便を用いた研究である。しかし病変の主座である小腸の細菌叢の解析は、その到達困難性から研究は進んでいない。我々はこれまでの研究で、CD患者の小腸粘膜には大腸菌が多数存在することを報告した。さらにCD患者の小腸粘膜から単離した大腸菌35A1株を無菌マウスに移植すると腸管の免疫細胞に変化を生じ、腸炎発症に寄与している可能性を示した。そこで本研究では、このCD由来大腸菌に着目して、新規検査・治療法の開発に向けた基礎的検討を行う。
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研究実績の概要 |
本研究では新規に14名の小腸病変を有するクローン病患者さんから糞便を回収し、また小腸ダブルバルーン内視鏡を用いて腸液および小腸粘膜擦過物を採取した。まず糞便の解析を行った。一般的に腸内細菌叢の門レベルでの構成はFirmicutesとBacteroidota はメジャーな細菌群であり、それぞれ20-50%, 15-50%を占めるとされる。 14例中、Firmicutes優位、Bacteroidota優位は共に50%であった。Firmicutes 20%未満及び50%以上はそれぞれ7.1%, 21.4%であった。一方、Bacteroidota15%未満及び50%以上は14.3%, 0%であった。Firmicutes及びBacteroidotaに続く、細菌群として proteobacteria及びActinobacteriotaはそれぞれ10%未満, 5%未満とされる。CD患者のうち、proteobacteria10%以上は28.6%, Actinobacteriota5%以上は71.4%であった。それ以外に細菌群はマイナーであるが、14.3%にFusobacteroita, 7.1%の患者にVerrucomicrobiotaがそれぞれ5%を超える患者が存在した。これらの結果からクローン病患者の腸内細菌叢は個々で差が大きいいことが言える。一方、我々が注目している組織侵入性の細菌、特に大腸菌は糞便からはほとんど検出されなかった。組織侵入性細菌は糞便検査では検出されにくい可能性あり、今後の小腸ダブルバルーン内視鏡で採取し小腸粘膜の細菌解析を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究を一緒に行なっていた大学院生が出産育児を理由に退学したため、研究に遅延が生じた。
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今後の研究の推進方策 |
新規、若手医師の本研究の参加により研究を遂行する。また今後の小腸ダブルバルーン内視鏡で採取し小腸液や小腸粘膜の細菌解析を行い、糞便との差異を検討予定である。また組織侵入性の細菌、特に大腸菌に関してファージの検討を行う予定である。
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