配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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研究実績の概要 |
Cyp2c70/Cyp2a12 double knockout mouseに普通餌(ND)と高脂肪食(HFD)と2OA投与群とcontrol群の4群(A: ND+PBS, B: ND+2OA, C: HFD+PBS, D: HFD+2OA)を作成した。 病理組織学的評価ではD群がB群よりも明らかに胆管炎が増悪し、肝線維化も進展し、ヒトの肝硬変様の所見を認めていた。4群全てで脂肪肝の所見は認めなかった。血清胆汁酸組成を比較すると、HFD摂取にてCDCA+LCA/CA+DCA比が明らかに上昇していた。腸内細菌叢について検討したところ、2OA投与にてPrevotellaceae_UCG_001, Parabacteroides, Muribaculum, Allobaculum, Alloprevotellaが増加していた。またHFD摂取にてLactococcus, Faecalibaculum, Acetatifactorが増加し、Muribaculaceae, Desulfovibrio, the Lachnospiraceae_NK4A136_group, Eubacterium_siraeum_group, Lactobacillus, Turicbacter, Ruminococcus, Pareprevotella, Anaerotruncusが減少していた。HDF摂取により増加したAcetatifactorとLactococcusは血清CDCAとLCA値と正の相関を認め、減少したDesulfovibrioとLachnospiraceae_NK4A136_groupは血清CDCAとLCA値と負の相関を認めていた。HFD投与による腸内細菌叢の変化により胆汁酸組成にも影響を及ぼし、肝線維化進展に関連していると考えられた。
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