研究課題/領域番号 |
22K08006
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
坂牧 僚 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (40792289)
|
研究分担者 |
寺井 崇二 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00332809)
上村 顕也 新潟大学, 医歯学系, 特任教授 (00579146)
阿部 寛幸 新潟大学, 医歯学総合病院, 特任助教 (50880168)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 非アルコール性脂肪性肝炎 / メラノコルチン4受容体 / 肥満症 / NASHモデルマウス / 異所性脂肪蓄積 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は今までの研究において、高度肥満を呈しつつも肝の異所性脂肪蓄積が軽度な、脂肪性肝炎を起こさない新規モデルマウスを作成した。このマウスは転写制御因子であるMaidと肥満に関与するMC4Rの両遺伝子を欠損する。このモデルマウスと、既存の非アルコール性脂肪性肝炎モデルマウスを比較することにより、脂肪蓄積および慢性炎症の機序の解明を行う。
|
研究実績の概要 |
本研究は非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の病態解明を目的として、新規に作成した高度肥満モデルマウスである、Maid、MC4R両遺伝子欠損マウスに対する肥満の原因解析を目的としている。 本モデルマウスは内臓脂肪組織、皮下脂肪組織の両方において白色脂肪細胞の過剰な増大を示し、それが過度の脂肪蓄積の原因であると考えられた。加えて組織における炎症の評価を行うと、過度の脂肪蓄積にも関わらず炎症性(M2)マクロファージの増加がみられず、Maid遺伝子による炎症の抑制が脂肪蓄積に寄与していると考えられた。 Maid遺伝子がどのように表現型に関与するかは、現在検索を行っている段階である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
肥満に至る経路の解析において、脂肪細胞の炎症の抑制が主たる原因であると判明した。 今後はこの機能について解析を行う予定である。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は脂肪細胞における慢性炎症の網羅的評価や、初代培養を用いた脂肪蓄積に関与する分子生物学的な評価を行うことにより、Maid遺伝子欠損による脂肪細胞での影響を解明する予定である。
|