研究課題/領域番号 |
22K08024
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
志賀 永嗣 東北大学, 大学病院, 助教 (20583355)
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研究分担者 |
角田 洋一 東北大学, 大学病院, 助教 (50509205)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | チオプリン / 遺伝子変異 / NUDT15遺伝子多型 / 炎症性腸疾患 / NUDT15 / 胎児 |
研究開始時の研究の概要 |
炎症性腸疾患ではチオプリン製剤を若年から使用するため、妊娠・出産への影響が懸念される。日本人はNUDT15遺伝子多型によりチオプリンの代謝能に大きな違いがあり、妊婦と胎児の遺伝子型の違いから妊婦の服用したチオプリンが胎児に毒性を発揮する可能性がある。 チオプリン服用中の母体から出生した児と両親のトリオのゲノムDNA検体を解析し、フェノタイプとしては異常が無くとも、胎児のゲノムDNAに構造異常や変異モザイクがないか、薬剤耐性を得るような遺伝的選択が起きていないか、背景を揃えた限定した検体で詳細に解析する。
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研究実績の概要 |
チオプリンを服用中に妊娠・出産した症例について、患者である母親と、その男性パートナー、子の全ゲノムシーケンス解析を継続した。また、該当する患者・男性パートナーペアの間で、チオプリン服用中以外の妊娠・出産があった場合は、その妊娠における児の遺伝子解析も追加で行った。 全ゲノムシーケンス解析では、各患者の塩基配列、遺伝子多型解析に加え、その児発生しているde novo変異の有無についての同定をいくつかの手法を用いて検出を試みた。シンプルな解析ではノイズが膨大なためクオリティコントロールを適切に行う必要があると考えられた。条件を厳密にすることで、個別に変異検出についてシーケンス解析結果を見直す作業が可能な数に絞り込めたことで、確認作業を進めている。これをもとに、チオプリン服用の有無・NUDT15遺伝子型による変異の発生数の違いを検討を進める予定である。ただし、疾患による影響や他の薬剤による影響を否定できないため、症例数の追加も並行して行う。 また、レセプトデータをもとにチオプリンの処方とNUDT15遺伝子検査の実態についても併せて解析を行ったところチオプリンの処方は近年も増え続けており、NUDT15遺伝子検査も普及して生きていることが分かった。遺伝子検査によってチオプリンの処方量などが変化している可能性もあり、妊娠の解析についても、その妊娠の時期によってNUDT15遺伝子検査が事前に行われている症例とされていない症例があり、チオプリンの量が変化している可能性が否定できないため、チオプリンの服用量とNUDT15遺伝子型についても併せて検討する必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
シーケンス解析などの解析は順調に進んでいるため。
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今後の研究の推進方策 |
症例数の追加と解析結果の整理を行う。
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