研究課題/領域番号 |
22K08044
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
横濱 桂介 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (70880110)
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研究分担者 |
朝井 章 大阪医科薬科大学, 医学部, 准教授 (30622146)
大濱 日出子 大阪医科薬科大学, 医学部, 非常勤医師 (60794782)
小谷 卓矢 大阪医科薬科大学, 医学部, 特別職務担当教員(講師) (80411362)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 腸内細菌叢 / NAFLD / 胆汁酸 / 非アルコール性脂肪性肝疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の有病率は高いが、未だ効果的な治療法がない。腸内細菌叢により1次胆汁酸から合成される2次胆汁酸は、肝細胞におけるコレステロールからの胆汁酸合成を阻害し肝脂肪化を増悪させるが、NAFLD患者では2次胆汁酸を合成する腸内細菌が増加する事が判明している。我々は先行研究にて腸内細菌叢の変化による胆汁酸制御を介してNAFLDの肝脂肪化が改善する事を発見したが、腸内細菌叢の2次胆汁酸制御機構については未だ不明な点が多い。本研究は、腸内細菌叢による胆汁酸代謝及び肝脂肪化への影響を明らかにすることにより、NAFLDを改善させる画期的な治療に繋がることが期待される。
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研究実績の概要 |
メタボリックシンドロームの肝病変であるNAFLDは、病理組織所見あるいは画像所見にて肝の脂肪変性を認め、アルコール等の他の疾患を除外した病態と定義されている。NAFLDの有病率は中年男性、高齢女性にて特に高いが、本邦では全体人口の9-30%と年々増加傾向にあり、小児から高齢までいずれの年代でも発症する事が明らかとなっている。そのNAFLD患者は、末期になると肝疾患(肝硬変、肝細胞癌)、心血管イベント、脳血管障害、悪性疾患等を高率に合併する為、予後が悪い。現在、NAFLDに対する治療は、運動栄養療法による生活習慣改善が第一選択として推奨されている。しかし、NAFLD患者では、生活習慣改善を長期間に渡り継続する事が難しく、いずれNAFLDは増悪してしまう。今回、我々は腸内細菌叢を介した胆汁酸のNAFLDへの影響に着目した。胆汁酸には1次胆汁酸と2次胆汁酸が存在するが、2次胆汁酸は再吸収されると肝細胞でのコレステロールからの胆汁酸合成を阻害し、肝脂肪化を増悪させる。その2次胆汁酸は腸内細菌叢により1次胆汁酸から合成されるが、NAFLDでは2次胆汁酸を合成する腸内細菌が増加する事が判明しているが、しかしながら、腸内細菌叢の2次胆汁酸制御機構については未だ不明な点が多い。本研究は、腸内細菌叢による胆汁酸代謝及び肝脂肪化への影響を調べ、腸内細菌叢を介する胆汁酸の制御によりNAFLDを改善させる画期的な治療の開発を目的としている。 2022年度は、NAFLDマウスを用い、一般的な食事療法と同じように通常食に戻すことにより、腸内細菌叢による胆汁酸代謝が改善するのかについて検討を行なった。現在、モデルマウスの作成から便検体の採取まで行ったうえ、16SrRNA解析を行い、KEGGを用いてそれらの菌が2次胆汁酸の産生を促しうる酵素を保持しているのかについて検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
マウス作成に最低4ヶ月以上かかるため、検体採取は行えているが、その解析に少し時間がかかっている。
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今後の研究の推進方策 |
胆汁酸代謝を変化させる薬剤を用いることにより、腸内細菌叢の変化を介して脂肪肝が改善するのかについて検討を行う方針である。
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