研究課題/領域番号 |
22K08047
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
盛一 健太郎 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (70455715)
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研究分担者 |
小西 弘晃 旭川医科大学, 医学部, 特任助教 (30777181)
藤谷 幹浩 旭川医科大学, 医学部, 教授 (80322915)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 食道腺癌 / バレット食道 / 食道癌 / バレット食道癌 / 食道扁平上皮癌 / プロバイオティクス |
研究開始時の研究の概要 |
BEAdはGERDからBEをへて発生するが,この過程を促進または予防する因子は明らかとなっていない.近年食道細菌叢変化がBE発症や予防に影響する可能性が示唆されたが,その機序については不明である.本研究では,BEAd発癌機構を解明してきた自身の研究歴と有益細菌由来の抗腫瘍分子を同定してきた当科の実績から,有益細菌由来分子による①抗食道腺癌分子の同定と作用機序解明,②患者由来サンプルを用いた①の検証,を目的とする.本研究により,有益菌の抗食道腺癌メカニズムを明らかにするとともに,菌由来分子を用いた新規BE・BEAd予防・治療法確立の基盤的成果が期待される.
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研究実績の概要 |
BEおよびBEAdに対する治療効果を持つ有益菌由来分子の同定のため,探索を進めている.同時に我々が大腸癌に対する抗腫瘍効果を明らかにしたフェリクローム(Nat Commun. 2016)の食道癌に対する効果についての検討も並行して行った.フェリクロームを食道腺癌細胞株であるOE33,OE19および食道扁平上皮癌細胞株のKYSE70に対して添加したところ,増殖抑制効果が明らかになった.機序についてOE33を主に用いて検討したところ,ki-67の有意な減少に加えて,フローサイトメトリーを用いた解析ではフェリクロームによりS-phase arrestが誘導されていた.また,アポトーシス促進性の転写因子であるDDIT-3のmRNAの増加も確認された.マウスOE33xenograft modelを作成してin vivoで効果をみたところ,対照と比較して有意に腫瘍の縮小効果を認めた.さらに,副作用について5FUをコントロールとして,体重減少と骨髄抑制について評価したところ5FU投与群はフェリクローム投与群と比較して有意に体重減少と骨髄抑制が誘発された.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでに同定した有益菌由来分子であるフェリクロームの食道癌に対する効果と機序を明らかにできた.さらに,食道腺癌に対する抗腫瘍効果を示す候補がいくつか見つかり,現在精査中である.
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今後の研究の推進方策 |
現在新規分子の探索中であり,いくつかの有益菌由来物質の候補を認めその効果について検証するとともに,有益分子の絞り込みを行う予定である.
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