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胃細菌叢変容作用からみた胃癌の化学予防法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22K08059
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関大阪公立大学

研究代表者

渡邉 俊雄  大阪公立大学, 大学院医学研究科, 教授 (50336773)

研究分担者 灘谷 祐二  大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (00634007)
大谷 恒史  大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (30597555)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード胃細菌叢
研究開始時の研究の概要

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、StatinあるいはMetforminは胃癌リスクを低下させるが、この低減作用は胃細菌叢改善を介したものであるか否かを、ヒト胃細菌叢マウス移植と胃癌自然発症モデルマウスを用いて検討する。

研究実績の概要

一般的なマウスの正常な生理機能や免疫応答でも、我々の仮説および実験プロトコルが有効であるかどうかを確認することは重要である。そのため、実験手順や評価方法の確立を目的とし、本実験であるINS-GASマウスを用いた実験で効率的かつ正確なデータ収集を目標とするため、マウス胃細菌叢について解析を行った。マウス胃において、胃組織からのDNAを抽出して、16s法にて解析を行った。結果としては、マウス胃では、全体の約70%をFirmicutesがしめており、約30%をBacteroidetesが占めていた。また、少数Actinobacteriaが存在した。Speciesとしては、Lactobacillus Jhonsoniiが最優勢を占めており、その他のSpeciesとして、Lactobacillusが多いことが明らかとなった。また、胃酸に影響せず胃保護作用のあるレバミピドの投与を行い、薬剤投与で胃内細菌叢が変化するかを明らかにする検討を行ったところ、レバミピドには、Lactobacillus JhonsoniiおよびLactobacillus reuteriの増加作用があることが明らかとなった。この、Lactobacillus Jhonsoniiはインドメタシン小腸傷害モデルでも、減少することで炎症亢進がみられることが明らかになっている菌種であり、今後の研究においては、Lactobacillus Jhonsoniiに代表されるLactobacillusに注目して、胃内細菌を検討することがよいと推察された。
ヒト検体による研究は、現在サンプル集積中である。サンプルがある程度蓄積できた段階でまとめて、胃細菌叢解析を行う予定としている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

マウス胃にヘリコバクターピロリを感染させるプロセスで技術的な問題があり、再度感染実験を施行している。感染診断に半年ほどかかるため、遅延している。

今後の研究の推進方策

マウスの研究については継続予定である。当初予定のヘリコバクター・ピロリ感染モデルマウスを作成し異細菌叢を測定予定としている。また、ヒトに関しては臨床的に発がん再発があるもしくは胃発がんのリスクが高い患者の胃内細菌を測定するために、患者集積中であり、継続予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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