研究課題/領域番号 |
22K08076
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
古谷 聡史 島根大学, 医学部, 助教 (60839067)
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研究分担者 |
三島 義之 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (30397864)
岡 明彦 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (80600600)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 感染後過敏性腸症候群 / Toll-like receptor 9 |
研究開始時の研究の概要 |
Toll-like receptor 9シグナルとブラジキニンB2受容体経路に着目した過敏性腸症候群の発症メカニズムを腸管知覚の評価や生物学的手法によって検討し、複雑な病態の解明を試みるとともに、新規治療法の開発を視野に入れ検証していく。
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研究実績の概要 |
これまでの研究により、TLR9KOマウスに対してCitrobacter rodentiumを投与し、感染性腸炎を発症させると、腸炎回復後にPost-infectious IBSを発症させ、WTマウスと比較して、顕著な腸管知覚過敏を生じることが判明した。PI-IBSを発症したTLR9KOマウスの腸管を採取し、WTマウスの腸管とともにMicroarray解析を行ったところ、TLR9KOマウスにおいて、強い疼痛を誘導するブラジキニンB2受容体(BDKRB2)の発現が有意に亢進していることが判明した。 そこでBDKRB2の選択的拮抗薬であるイカチバント(遺伝性血管性浮腫の急性発作に対する治療薬)を用いて、PI-IBSによる腸管知覚過敏を改善させることが可能か検証した。具体的にはC.rodentiumに感染させたTLR9KOマウスに対して腸炎が完全に回復した6週間後に、腸管知覚過敏の標準的な評価方法であるバロスタットを用いて、BDKRB2投与群とコントロール群(生理食塩水投与)とを比較したところ、BDKRB2投与群において、腸管知覚過敏は顕著に抑制されており、PI-IBSの治療薬となり得ると考えられた。 これらの実験結果を踏まえ、今後の計画として、TLR9シグナル欠損とC.rodentium感染により、どのようなメカニズムでBDKRB2の発現が亢進するのかという点に着目して実験を進めていくとともに、ヒトを対象とした臨床研究につながるように準備を進めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実験室の機器が故障し、修理に期間を要したため、予定していた実験が行えない時期がありました。また、同時に実験室の改修工事も行われているため、実験室自体が使用できない期間もあったことから、進捗状況としてはやや遅れている状況です。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの実験系でTLR9シグナル欠損に感染性腸炎を生じることで、BDKRB2の発現が増加することが判明しているものの、その機序については現時点では不明である。 そのためこのメカニズムについて、ウェスタンブロッティングや免疫染色などの手法を用いて検討していく。 このメカニズムが判明すれば、BDKRB2拮抗薬のPI-IBSに対する治療効果について臨床応用を検討していく。
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